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これまで廃盤となっていたヒートウェイヴのレコードがリ・イシューされると聞いた。歓迎しないリスナーはいないだろう。山口洋は、「ロックンロール」と「言葉」の両面から現実を射抜いてきたソングライターだ。そこに任侠的な精神が交錯するとき、様式は独特な美意識を 伴って鳴り響く。彼の音楽に惹かれる理由はそこにある。

佐野元春

暁闇に立つ、風狂の電気六弦。
荒 涼たる曠野千里への第一歩。
丘の上の大馬鹿野郎どもの、偉大なる初期作品集!!

中川敬 (ソウル・フラワー・ユニオン/ソウル・フラワー・モノノケ・サミット)

しばらく会っていないね。
たぶん、お互い違う道をさまよっているのかな?
道があればいいけど、道がない時は道に迷ってるか道を造ってる。
同じ場所にずっといるのが苦手なんだ。
山口洋もきっとそうかな?
そのうちどこかの道ばたでバッタリ会うでしょう。
その時にはお互いカッコいい音を鳴らしているようにしよう。
メールの時代だけど、今度手紙でも書くよ。

宮沢和史 (THE BOOM)

HEATWAVEのこれまでの音源で、入手不可能になっ ていた曲達が、また沢山の人達の耳に届くチャンスが出来たということを素直にうれしく思います。
97年頃から、約5年間、山口洋と音楽活動を共にしました。
その頃THE BOOMは、17人編成という大所帯のステージメンバーでツアーをしていました。
一方その頃のHEATWAVE は、最初は4人でしたが、僕が辞める最後の方は3人でやっていました。
その両極端の環境の中で、ここでは書ききれないほどの音楽における表現方法を学びました。
その後のTHE BOOMや、その他のバンドのサポートなど、僕が音楽活動をする上での考え方の基盤は、この時期にHEATWAVEに参加したことによって培われたと思っています。
僕にとって、とても充実した日々でした。
今回の記念盤に収録されている曲達は、僕がレコーディングに参加した曲ではないです が、ライブでは沢山演奏しましたし、思い出深い曲が数多くあります。
山口洋との思い出も沢山あり過ぎて、とても書ききれません。
チープな 表現になってしまいますが、HEATWAVEは本物のロックンロールバンドです。
この20周年の記念盤が、より多くの人がこれからのHEATWAVEの音楽を聴くきっかけになってくれることを願っています。

山川浩正 (THE BOOM)