76km、愛と希望と忍耐

2010/01/11, 22:52 | 固定リンク

1月11日 月曜日 曇り 

 3日間、素人としてはキツい練習を自分に課した。それ以外の時間は作曲に費やした。今のオレに出来るのは、それが全てだ。土曜日にジョグで21.1キロを走り、日曜日にキロ5分18秒のペース走で25キロを走り、今日は30キロをLSDで。最後の1キロを全速力で飛ばしてみる。4分15秒。まだイケる。初めて30キロを走って、幻を見ていた頃とは違う自分が居た。心と身体が引き締まっていく。家に帰るとすぐに、働いた足に冷水をぶっかける。その冷たさにも慣れた。貧血もない、血糖値も下がらない。筋肉痛もない。わずかに痛むのは膝だけ。頭にかかっていたモヤのようなものが晴れて、自分のやるべきことがはっきりと見えてくる。身体で云うなら体幹、心で云うなら「コア」。そこが決してブレないように。臍からビームを出そう。20メートル先に。腰を高く、背筋を伸ばして、まっすぐに。そして冷たい空気を吸って、リズムを刻もう。自分の脂肪を燃やし尽くして、寒くて仕方がなかった。でも、多分、毛細血管が育ったのだろう。もう寒くない。冷たい空気を吸って、身体中に温かい血が流れているのを感じる。「生きてる」と思う。嗚呼、愛と希望と忍耐。

by 山口 洋