ミュージシャン教壇に立つ、旭川市にて。

2008/12/02, 16:41 | 固定リンク

12月2日 火曜日 曇り 

 旭川に滞在中、俺はずっと弟みたいなトミーの家に居た。ホテル暮らしは無味乾燥、もう飽き飽きしていたから、素晴らしく居心地が良かった。いい音楽を聞いて、二人で静かに酒を飲んでいた。ところで、トミー某は旭川の由緒正しいミッションスクールの教師である。その縁で昨年、全校生徒を前に歌わせてもらった。イノセントな彼女たちの前で歌うのはなかなか得難い経験だった。
 な、訳で。再会だ。俺は学校には苦い思い出しかないから、校長先生であるシスターとお話しするだけで、訳もなくキンチョーする。人前で、しかも女子高生を前にタメになる話なんて出来るわけもないのだが、一時間割りあてられていたから、一生懸命話した。汗かいたぜ。明日に期末テストを控え、もうすぐ巣立っていく三年生。その目には期待と不安が入り交じっていた。俺は彼女たちのこれからの人生が実り多いものであることを祈らずに居れなかった。実のところ、エネルギーをもらったのは俺の方で、不安を抱えながら、音楽に夢中になっていたあの頃の気持ちが蘇ってきた。最近、いい表情をした大人を見かけることは少ない。子供たちには「大人になるのって愉しそうじゃん」。そう思って欲しい。年を重ねることに希望を見いだして欲しい。そのためにも、「lifeはカーニバルだ」ちゅー毎日を送ることをまっとうしようと思った。みんな、元気でね。また、何処かの空の下で会おう。ありがとう。多謝&再見。

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by 山口 洋