渋谷炎上、東京都渋谷にて。

2008/12/26, 22:52 | 固定リンク

12月26日 金曜日 曇り 

 嗚呼、日々が濃密すぎて、忘れないうちに記しておかないと。でも、忘れるような事ならどうでもいいのかもしれないけど。

 12月26日。俺は45歳になった。感慨なんて、まるでなし。四捨五入したら50っつーことと、随分長生きしたなぁ、と。まぁ、凡人がゆえ、ここまで生きて来れたのかもしれんけど。

 久しぶりにバンドでステージに立った。たった一本限り。でも、彼らはやっぱり凄かった。このメンツで音楽をやっていて良かった。俺たちのステージはほぼ生音で演奏しているのだけれど、池畑潤二が本気でドラムを叩くと、その音に異様に高揚して、鼓舞される。渡辺圭一の音は暴力的に聞こえるけど、センスは抜群。魚は魔術師だと僕は思う。客席の向こうに、来年の音が確実に見えた。たくさん曲を書いて、もっとたくさんバンドのライヴをやりたい、と思わせてくれた。

 その日は会社の仕事納めが多かったのだと。それゆえ、足を運べない人たちがたくさん居たのだと、後で聞かされた。この数年、僕は地方をたくさん廻ってきた。小さな会場が多いから、必然的にお客さんとの距離も近い。その地方地方で出会った顔が少なくとも100人は居た。そっか、この師走の忙しい時に、東京砂漠まで足を運んでくれたのか。ありがとう。もちろん、云うまでもなく、東京在住の人たちも、ありがとう。ライヴゆえ、ほころびた箇所も多々あったけれど、音楽に向かえる喜びを力一杯こめて演奏したよ。

 手前味噌だけれど、チームheatwaveは全員で10人以上になる。照明の柏木君なんかはデビュー以来の付き合いになる。僕はスタッフに全幅の信頼を置いている。メンバーと同じく、彼らとも一緒に旅をしたくなった。だから、来年はそれを増やせるように、音楽バカが好きな事を精一杯やって、オーディエンスの日々が少しだけ明るくなるように、未来に向けて進んでいきます。ライヴ中にも云ったけど、今年一年のサポート、心からありがとう。どうか、よいお年を。

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by 山口 洋