親の心

2010/01/27, 21:56 | 固定リンク

1月27日 水曜日 曇り 

 渡辺圭一の「たまけん2009」を読んで、「そっか、あいつも人の親だよな」と、何だかしみじみした気持ちになる。

http://d.hatena.ne.jp/tamaken2009/

 オレには子供が居ないから、親の気持ちは分からん。ただ、自分がここまで来る道のりを振り返ったとき、果たして、自分が親だとして、その紆余曲折の道をどーんと黙って見守ってやれるかどうか、甚だ自信なし。幸か不幸か、オレの親離れは早かったけれど、同時に人としての致命的な欠点も残したし。ようやくそれに気づいて、ひとつひとつに向き合って、消去して、受け入れたのは、つい最近のことだし。ただし、父親に関して云えば、ロクな人物だったかどうかは別にして、「お前の好きな道を行け、その代わり、責任は自分で取れ」、と云う明確な教えは、今も胸の底にあるんだけれど。

 国会の予算委員会。ひたすら罵りあい、相手の揚げ足を取り、肝心の予算は何も決まらない。あるいはフィクサーと呼ばれる男のスキャンダルに躍起。多くは野卑極まりなく、品格のかけらもない。そんな大人たちを観て、未来を背負う子供たちは何処に希望を見いだせばいいんだろう?
 
 オレにできること。「何だか、あのおっさん無茶苦茶、楽しそうじゃね?」、「音楽やってんのって、楽しそうじゃね?」、「大人になるのって、悪くないんじゃね?」。ライヴに足を運んでくれたガキんちょに、そう思ってもらえるように歩いていたいと思う。明日から、再び九州。会えるのを愉しみにしています。老若男女、誰も拒みません。ガキんちょでも遠慮なく。オーディエンスも子供が居る人、いっぱい居るだろうし、なにがしかのガイドライン、作らなきゃね。親が音楽に夢中になってる姿を子供が観るってのも、悪くないと思うんだけど。

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by 山口 洋