日別アーカイブ: 2011年1月22日

R.I.P

1月22日 土曜日 晴れ 激烈なツアーを終えて帰ってきて。一歩も外に出ることなく、死んだようにベッドの上で眠り続けて。素晴らしい夢を見て(現実だったのかも)いや、ほんとうに、お腹がすいても、それをどうにかすることより、眠ることを選んで。そして陽が沈んで、ようかく何かを口にしなきゃ、とベッドから起き出したら、あなたが今朝死んだって。心臓が止まってたって。おいおい、ちょっと待ってくれよ。 あなたみたいに、ウサン臭くて、何を考えてるのか本当のところは分からなくて、僕にとっては最後に残った「業界」みたいな人で、でも、何故か憎めなくて、しばらく顔を見ないと元気かどうか心配になったりして。結局、みんなであなたの悪口を云って、「まったくあの人はさー」みたいな変わった愛され方をしてた人物だったのに。わずか4日前に僕らのライヴに来るとか、来ないとか、打ち上げに顔を出すとか、出さないとか。何度もスタッフに電話をよこして、結局僕の前には現れず、それっきりかよ、みたいな。 まったく仕方ないなぁ。死ぬ時まであなたらしいと云うか。一番心配してたKがさっき電話口でこう云って涙ぐんでたよ。「死んだらもう、悪口云えないじゃないすか」ってさ。せめて、僕らのところに顔を出してくれれば、思い切り面と向かって「本当に嘘臭いっすねー、一生そのままで居てくださいね。ひひ」とか云えたのに。ひょっとして、何か、その悪い流れを変えることが出来たかも、しれないのに。ひとりで、仕事場で冷たくなることないじゃないすか。まったく。あーもう。 でもね。その街に行く度、僕はあなたを思い出すでしょう。何を遺したかったのか、本当のところは良く分からないけれど、あなたを愛した連中が、その街のために遺志を引き継いでくれると思います。少なくとも、僕はそう思いたい。僕がデビューする前からの付き合いだから、もう20年以上、か。有森さん。本当にありがとう。ゆっくり休んでください。どうか、あっちでも飲み過ぎないでね。沢山の愛を込めて。 今日、新しいPVが完成したのです。観てほしかった。 starlight/ Yamaguchi Hiroshi & Hosomi Sakana

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