日別アーカイブ: 2011年3月2日

身体が教えてくれること

3月2日 水曜日 雨   連日、治療に通って、身体が僕に教えてくれたこと。筋肉であれ、骨であれ、リンパであれ、神経であれ、何であれ、すべては繋がっていて、この宇宙のような肉体が形成されていること。考え方や生き方がそれらにかなりの影響を与えていること。身体を使える状態に戻すには、行動や言動を全般的に見直す必要があること。と云うか、今は「頼むから学んでくれ」と身体が僕にシグナルを送っている状態であること。学ばなければ、決定的に壊れるであろうこと。  今まで、肉体が精神や気を引っ張ってきてくれた。過度の緊張状態にあえて身を置いていたところもある。リラックスとは無縁。心と身体の柔軟度、ゼロ。それしか方法が見いだせなかったのもあるけれど、とにかく脇目もふらずに鍛えて、心を強引に引っ張りあげてきた。どうやらそれは限界に達したらしい。アホだとは思うが、いつだって、そこまで行かなければ学ばない。all or nothing。  3回目の治療で、ようやく身体を緩める方法を覚え始めた。柔道で鍛えられたタダものではない指や手のひらを受け入れる。そうしてみると、神経がどのような道筋を辿って、痺れに繋がっているのかが分かる。腰と首に負担がかかるのは、そこに「あばら」と云う補強材がないからだ、と理解できる。ギターを背負って歌うとき、シンメトリックになるバランスを見いだせば、歪みは減るであろうってことが分かる。まったく人体って良く出来てるなぁ、進化の歴史だなぁ、と自分の身体で不思議な感動をする。何も気づかず、無茶苦茶に酷使して悪かったと、まな板の上の鯉のまま、自分の肉体に謝る。  最後にボキボキボキッと音がして、まるでレゴブロックのように腰の骨があるべき場所に戻った。立つと、おそらく身長が伸びていた。すごいね。  さて。明日からまた旅に出ます。是非、来てください。

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