日別アーカイブ: 2013年6月1日

独立独歩な人たち、大雨の福岡にて

6月1日 土曜日 大雨 とにかく。バンバンバザールは前例のない人たちなのである。バンバンの前に道はなく、彼らの後ろにそれは出来る。そこが好き。素晴らしくインディペンダント、まごうことなき独立独歩。 僕は福岡で生まれて、26歳までそこで過ごしたが、僕をもってしても那珂川町でライヴをやったことはないし、このような素晴らしいロケーションがあるとはつゆ知らず。 だいいち、梅雨の最中にどうして、こんな山奥で、しかも泊まりがけでライヴをやるのか?あまりにもそのアイデアが素っ頓狂にイカれてたので、オファーを快諾した。 飛行機で敬愛する仲井戸チャボ麗市先輩と合流し、無駄に豪華なバンバン号で山奥に運搬される。どんどん人里を離れていく。これってひょっとして「拉致?」とバンバンを疑った頃、会場に辿り着いた。オレはふと思い出した。まだ物心がついていない頃、このダムで親父に抱かれて撮られた写真がある。んーーーー、ほぼ48年後にバンバンのおかげで再訪するとはね。 晴れていたら、どれだけ素晴らしい祭りだったことだろう。でも、大雨でも、オーディエンスがそれぞれに楽しんでいて、美しい光景だった。バンバンは受付から、カレー作りから、演奏から、気遣いから、ラジオの収録から、何から何までこなしていた。ベースの黒川くんはオレの靴底にガムテープまで貼ってくれたよ。土足禁止のステージに靴を履いて上がるために。あなたがこの時代にどうやって生き延びたらいいのか分からないなら、彼らに触れてみるといいよ。自分で道を作るとはこういうことだ。補助金も保険も何もない。オレは好きだな、こういう生き方。 何が嬉しくて、大雨が降る山中で、白く美しい蛾が舞う中、敬愛するチャボ先輩の横でバンバンと一緒にギターを弾いていたのか?うん、きっとそこに欲とか得とか、そんなものを一切感じなかったからだろうね。大事なもの?愛に決まってんだろーーーー。チャボ先輩の演奏に満ちてたのは、それだったよ。美しかったよ。ありがとう、バンバン。また誘ってね。

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