月別アーカイブ: 6月 2014

全力中年、山にて

6月5日 木曜日 曇り 山に独りで居ると、自然の音以外に人工的なものが皆無なので、思考がシンプルに、そして深くなる。感覚は動物的に。天気の変化もだいたい分かる。 滅多に過ごせないプレシャスな時間なので、いつもに増して全力中年。草刈りをし、業務用の掃除機をかけ、雑巾で家中をふき、セミ露天風呂も修理して、「ぷはぁ」とひとりごちた後、作曲。ビールを飲んで、さっさと眠りにつき、鳥のさえずりと風の歌で目覚め、雨が降っていないのをいいことに、走る。 ツアー前に、ネガティヴなものを吐き出しておきたかった。絞るっていうより、削る。標高600メートルから1000メートル。400メートルのアップダウンを繰り返しながら30キロ走る。さすがに疲れたけれど、この標高でも余裕で3時間を切ってるので、まだまだイケる。 この夏はいろんな人が遊びに来れるようにできるといいなぁ。さ、今日も曲を書きます。

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山に還り、道を拓く

6月4日 水曜日 驟雨 チャボさんとのツアーの前に、独りで山の家に還りました。何せ、10ヶ月は放置していたので、筆舌に尽くし難いことが起こります。みんなをビビらせてもしょうがないので、詳しくは書きませんが。 この夏、ここでHWのアルバムに向き合えたらと思っているので、人が暮らせるようにしなきゃなりません。でも、その前に家に辿りつくための道を切り拓きます。空港で借りたクルマを停めて、ガレージまでジャングルの中を突き進みます。軍事教練かっ。既に傷だらけ。そこから草刈り機を救出し、燃料を入れて、長靴を履いて、家に侵入するための道を作るとですたい。 多分、オレの性格の特性だと思うんだけど、こういうことをやってるの、好きです。一心不乱に労働する。ってか、雑草って人間に不都合なものを勝手にそう決めてるだけで、彼らの恐ろしいまでの生命力に敬意を払いつつ、ばっさばっさと伐採します。伐採ってか、なぎ倒すってか。 夕方にようやく家の中に入れました。 いつもそう思ってますけど、今が最高到達点でなくなったら、潔くステージを降りるつもりです。何のためにこのツアーをやるのか、独りでその原点に向き合って、せんぱいの力を借りて、すんばらしいツアーにしたいと思っています。 みなさんに会えるのを愉しみにしています。 ついしん や、山は寒いぜー。冷えたから温泉行ってきまーす。

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レコーディング航海日誌#008、歌う

6月3日 火曜日 晴れ 明日から長旅に出るがゆえ、しばらく帰れず。レコーディングにメドをつけるべく、「うりゃー」と根性を入れて歌う。 パッキングだとか、雑務だとか、20キロ走るとか、ちゃんと食事をするとか、ツアーの精度を上げるとか、新しい曲のことを考えるとか、エトセトラ。全力で生きてます。 信頼している友人から「Songs of Experience」が素晴らしいと云われると、素直に嬉しい。佐野さんからもこのアルバムについて、メールをもらった。素直に嬉しい、アゲイン。  

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リハーサル

6月2日 月曜日 曇り これからツアーで向かう九州地方が梅雨入りしたと聞いて、ふーむと思ったとき、敬愛するスキーのせんせいから取れたての長野のアスパラガスが届いて、気持ちが一気に上がる。つーか、今日のリハーサル、全力でやって、帰ってきて自分への褒美にアスパラのパスタって、考えただけで上がるじゃん。お腹ペコペコで、写真撮るの忘れたけど。せんせい。ちょー美味かったです。 はてさて。今日は仲井戸”CHABO”麗市せんぱいと「MY LIFE IS MY MESSAGE 2014」ツアーのリハーサルだったのです。音を出して、わたくし、確信しました。いつも文章で伝えてるので、今日は川柳で。 「迷ってる? 迷わず来なさい ほととぎす」 「理由かい? 来れば分かるさ ほととぎす」 おそまつ。才能ねーな、オレ。 あの。出演者の一人として断言します。見逃さないでください。もちろん僕も本気で取り組んでいますが、せんぱいの姿勢にあらためて激しく刺激を受けました。何度も書いてきたことですけど、未来をクリエイトする唯一の方法は「今、この瞬間を全力で生きる」ことだけですたい。 白状します。今朝眠くて走るのをサボったのです。せんぱいとリハーサルをやって、愛のアスパラ頂いて、目が覚めたっす。走ってきまーーす。

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「blog上地獄アワー、第十二回。ベーシスト特集」

6月1日  日曜日 晴れ ぱんぱかぱーん。ぱにゃにゃーん。(ジングル)blog上地獄アワー、第十二回はベーシストを特集します。   じゃ、まず一曲。 デヴィット・ボウイです。1977年にリリースされた名盤「HEROES」。僕はこの頃の彼にとっても影響を受けました。今日お届けする曲は「The Secret Life Of Arabia」。サウンド、素晴らしいです。プロデュースはボウイとトニー・ヴィスコンティー。ギターはロバート・フリップとカルロス・アーマー、ベースはジョージ・マーレー、ドラムはデニス・ディヴィス、鍵盤はイーノ。ため息が出るような人選です。もちろん、ベースラインも最強。   ————— さて。ベーシストっす。 ベースという楽器に自覚的になったのは、中学1年の時にラジオから流れてきたこの曲でした。何だか異様にベースがイケてると思ったのです。ウイングス。弾いているのはもちろんあの人、ポール・マッカートニー。リッケンバッカーの頃かな。ベースが曲の骨格を創ってます。じゃ、そこにも耳を傾けてね。先日、コンサートが中止になって、地元のバーでアナログでこの曲を聴かせてもらいました。あれから何十年も経ったけど、やっぱりこのベース、最高!  じゃ、「silly love song」。     続いて。 バンドを始めた頃、ベーシストの力量を計るのはこの曲が指で弾けるかどうか、でした。まるでギタリストにとっての「ハイウェイスター」みたいな。ちなみに渡辺圭一は今でも弾けないんじゃないかなぁ。笑。今度、聞いてみよう。僕はこの曲好きでも嫌いでもないけど、ベーシストが韓国人ってのが、山内テツさんと並んで、異様な親近感というか、「オレたちにもできるかも」と思わせてくれたのです。同級生の女の子たちがヒョウ柄のぴったぴたのパンツをはいたロッドの写真を下敷きに入れてたもんです。しっかし、すごいタイトルだな。じゃ、「I’m sexy」。     高校生の頃、「バカテク」のへ道を歩むのか、それとも「クール」な方に行くのか、決めなければなりません。そんな意味で、こんなにベースが下手クソでも、センスさえありゃ何とかなるって希望を僕らに教えてくれたポール・シムノンさん。でも、来日公演のとき「LONDON CALLING」のベースリフさえちゃんと弾けなくて、僕らはかなり失望したけどね。The Clashで「The Magnificent Seven」     1985年。NEW ORDERのベーシスト、ピータ・フックのベースという概念を遥かに超えたベースには強烈に影響を受けました。何と云っても、彼はベーシストなのに低音を弾かないのです。逆転の発想。基礎もクソもなくても、自分がやりたいようにやればいいのです。だって、音楽は自由になりたくてやるんだからね。     もう一人。このお方は上手い。ベースを弾く獣(けだもの)。ノーマン・ワット・ロイ。イアン・デュリーの音楽に彼のベースは不可欠です。     ボブ・ディランが云ってました。「ローリング・ストーンズにはビル・ワイマンが必要不可欠だ」。まったく同感だぜ、ボビー。     … 続きを読む

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