月別アーカイブ: 1月 2016

day #008 トラウマの克服

1月19日 火曜日 晴れ 昨年の骨折は、こころの深層にトラウマとなって残っていました。それはこれからやろうとするチャレンジに、障害にしかならない。ならば、取り除くべ。どうやって?僕は心理学者を「まったく」信じておりません。自分のやり方で。その現場に行って、美しく全力で滑って帰ってくる。荒療治だけど、たぶんそれでいいはず。 バスに乗っていつもと違う山へ。ほんとうに穏やかなヴァイブスの山なのですが、現場に近づくと、さすがに身がすくむものです。あの時のことがフラッシュバックしてきます。スキーパトロールを呼ばず、自力で下山したときのこと(痛かったし、怖かった。笑)とか、いろいろ。一度じゃ、足りない気がしたんで、二度滑ってきましたとも。たぶん、もう大丈夫。 スノーボードとは何の関係もないけど、日本にどうしても行けない場所が二つあるのです。それも、そろそろ荒療治で克服しようと、頂上でコーラを飲みながら決意したのです。負けねぇぞ。ワン。  

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day #007 レックス基金

1月18日 月曜日 晴れ ここにはテレビがないので、余計な情報が入ってこないのです。それがどれほど清々しいか。「まったく」人生に必要がないことが良く分かります。もとい、サッカーだけは見たいけど。そもそも、この山の何処に行ってもテレビがないのです。そういうものが嫌いな人間がここに住んでるのかもね。 一日に一回くらい、世界で何が起きているのか、ネットでニュースを見ます。日本の大新聞、凄まじくヒドいです。アイドルが不倫して、何が問題なのか、僕にはさっぱり分からない。そもそも、こんなことを報じる意味が分からない。不倫って言葉もすごいけど、そのモラルを追求できるほど、あなたは大した生き方をしてるのかね ? これ、くだらんテレビじゃなくて、新聞の話っすよ。 また別のアイドルが事務所と揉めて、それがトップニュースになる意味が分からない。ほんとうに意味が分からない。「国民的アイドル」って、その意味も理解できない。どうだっていいじゃん、そんなこと。何で謝罪しなきゃいけないのか。あんたの人生じゃん。自由の国なんでしょ?好きに生きなよ。独りで生きるのが怖かっただけじゃん。 逆説的にたいせつにしなきゃいけないものを教えてはくれるけど。ちょっと怖い。気持ち悪い。狂ってるよ。狂ってるの、オレ?ニーズがあるから、報道されるんだろうけど、こんなこと知りたい?知りたい、のか。嗚呼。 てかさ。友人に新聞記者、たくさん居るんす。お前ら、魂込めて、ちゃんと仕事しようよ。世界のために役に立とうや。初心を忘れず、気高く生きようや。オレも云ったからには自分のフィールドでやるよ。不倫はするかもしれないけどね。冗談だよ。 グレイトフル・デッドが1983年に「レックス基金」ってのを立ち上げたんだけど、その理念が素晴らしくてね。紹介します。自分の仕事や理念が、社会にどうファンクションしているか。それが一番たいせつなことだと思うよ。これ、ロックバンドの宣言文だよ! レックス基金は健全な環境を確保し、芸術における個性を促進し、必要不可欠な社会福祉を支援し、我々よりも恵まれていない人を援助し、先住民の権利を保護し、彼らの文化の存続を確実にし、強いコミュニティーを築き上げ、全世界の子供と大人の啓蒙を目指す。 この気高さをサンプリングさせてもらって、自分がやることに役立てようと思う。

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day #006 21Years、作家の無名性

1月17日 日曜日 雪 21年、か。 未だに多くの人から「満月の夕」を歌っていいですか、と連絡があるのです。中川某がどう思っているのか知らないけれど、曲はリリースされた時点で自分のものではないし、特にこの曲はある種「公共財」だと思うから、僕の承諾なんてまったく必要ないし、好きに歌ってくれて構わないのです。 作家にとっての最高の栄誉は「詠み人知らず」となって、その歌が口承で残っていることで、誰が書いたか、なんてことはどうでもいいのです。あの曲は圧倒的な事実が書かせてくれただけで、この際、もうひとつ伝えておけば、当時のガールフレンドが神戸の人でなければ、生まれなかったという側面もあるのです。今まで黙ってたけど。何が伝えたいか、というと、とにかく公共財なのですよ。アゲイン。 あれからずっと「筋を通したい」と思って生きてきました。僕は欠点だらけの人間だけど、今もそう思っています。これからもずっと、ね。 ———————- 今日から一歩踏み込みました。人の手が入っていない自然のままの山。そこにパウダーが降り積もる。もはや、何と云っていいのか不明なくらい、こころからの歓びがこみ上げてきます。野生の歓び。決して簡単ではないのだけれど、それがいい。全身全霊をかけて、惑星である地球に遊んでもらってる感じ。 スノーボードはスキーに比べると危険だと思います。どんなに気をつけていても、確率論から云って、どこかで予測できない危険にひっかかる。自分にできることは、どんな瞬間も気を抜かないこと。謙虚であること。それだけです。でも、何にも代え難い。だから、筋は通さなければ。

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day #005 Blind Pilot

1月16日 土曜日 雪/曇り/晴れ 山で浮かんできたアイデアは、自分でも訳がわからないことが多い。考えてひねり出したものではないから、きっと必然なんだろうけど。ランニング時のそれより、はるかに分からない。風景となって、頭の中に浮かんでくる。言葉だったり、メロディーだったり、グルーヴだったり。 その意味を考えることに意味がない気がする。自分がときどき手に負えない。苦笑。きっと触媒みたいなもんなんだろうなぁ。 Blind Pilot。  

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day #004 1st Powder Day

1月15日 金曜日 雪 雪が降る。あなたは来ない。でも、世界にはパウダー・ジャンキーがうじゃうじゃ。昨日とうって変わって、ひょとしてオレは瞬く間に上手くなったのかって勘違いしそうになる。そんなことはない、パウダーのおかげ。笑。孫悟空が觔斗雲(きんとうん)に乗ってるときは、きっとこんな気分だよ。間違いない。 毎日、早朝から深夜まで、超充実。筋トレとストレッチに始まって、山に行き、曲を書き、詩を書き、ミックスし、ご飯を食べて、バタンキュー。色気? んなもんある訳ないでしょ。ここに来て、まだ酒を一滴も飲んでないよ。信じられない。必要としないなんて。 環境を変えると、些細なことから見えてくることがある。今日はバスの話。 1. 女性のバスドライバーが運行の待ち時間に(客を乗せた状態で)運転席で編み物をしている。その光景が超キュート。惚れそう。日本じゃ、あり得ないよね。コンプライアンス。楽しく仕事をするって、乗ってるオレまで幸福にしてくれる。ちなみに彼女は運転が下手。でも問題なし。キュートだから。 2. ヒゲのバスドライバーがDEADを車内に流しながら、ノリノリで運転している。ひょっとして何か吸ってないよね?(ここは合法)さすがにそれはないか。問題なーし。オレもゴキゲン。 3. バス停で誰かに会ったら「おはよう!」ってフツーに云うけど、たぶん日本じゃあんまりない。山手線でそれ云ったら確実に気違いだと思われる。その違いは何なんだろうなぁ。こういう小さなことが世界を良くすると思うよ。

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day #003 五里霧中

1月14日 木曜日 晴れ 一転して五里霧中。同じ状況なんて二度となくて、まるでLIFEや音楽と同じ。 天地ともに灰色。グレーなのか白なのか、だんだん分からなくなって、空と地面の区別さえつかなくなる恐怖。視覚からの情報に頼っているポンポコピーな僕は、足から伝わってくる情報だけでは何もコントロールできない。脆弱。そして危険。 そんなときは、安全な場所を確保して考える。ここに来るまで何人に「怪我しないでください」と云われたことか。ほんとうにね、好きに生きるけど、心配はかけたくないし、無駄に怪我はしたくない。 何だか、繭の中に居るようで。不思議な宇宙。しんしんと雪は降り積もるけれど音はなく、足と指と鼻の感覚がなくなっていくだけ。 自分なんて何ものでもないと云う「無」。自分そのものが宇宙だという感覚。この二つが肉体の中で行き来する。きっと同じことなんだろうなぁ。嗚呼、繭の中。あったかいコーヒー飲みたいなぁ。しっかし、どんなときでも煩悩にまみれてんだなぁ。苦笑。今日は早く帰るぞ。危ない。真の勇者なら、撤退じゃ。      

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day #002 Closing Time、死という作品

1月13日 水曜日 晴れ 若い頃、自分を「アーティスト」なんて呼んだことはないけど、最近は自分への足かせとして、敢えてそう表現したりもする。おこがましいけれど、新しい生き方の創出を、人生を賭けて実験する。たとえそれが出来なかったとしても、反面教師にしてくれれば、それでいい。 デビット・ボウイが貫いた、アーティストとしての生き方に深い感銘を受けている。その死をもって、自身のLIFEという作品を完結させる。僕にとって、これ以上の新しい生き方の創出はない。彼の人生は加齢にしたがって、セルフィッシュではなく、コンパッションに溢れていった。ともだちを(モット、イギー、ルー)を絶望から再生させ、島国の田舎に住んでいた僕に「Walk on the wild side」で決定的な影響を与えた。彼が居なかったら、今頃僕は何をやっていたのか分からない。 “結局あなたが受けとる愛は、あなたが与える愛に等しい” ジョン・レノン 僕の音楽を長きに渡って愛してくれたMが亡くなった。Closing Time、死という作品。理由が何であれ、僕は君の素晴らしい人生を祝福する。それはアイルランドのお母さんが一生かけて、教えてくれたことなんだ。君が僕のこころから消えることはない。 “世界はあなた自身の延長であり、世界は複製され、増幅されたあなた自身なのです” “支配と競争と戦争の文化を築きあげたのは思考に他ならないというのに、その同じ思考が秩序と平和を希求しているのである。しかしどうあがいても、思考は決して秩序と平和を見出すことはできない。愛が姿を現すには、思考が沈黙しなければならない” クリシュナムルティー 音楽、歌詞、ミックス、世界からの隔離、労働、山が教えてくれること。自分を媒介として、すべてのエネルギーが通り抜ける実験をしている。言葉の意味が違って響いてくる。たぶん、「無」なんだと思う。「empty」、あるいは「空」。                            

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day #001 ベルリンの壁

1月12日 火曜日 晴れ ほぼ丸一日をかけて、標高3000メートルの村にたどり着いた。皮下脂肪が減った分だけ、マイナス20度を超える空気は骨身に染みた。てか、刺さった。   満点の星。星のひとつひとつに光沢を与えたような。そんなときに頭に浮かんだのは、何故かベルリンの壁が崩壊していく様だった。確か1989年11月。愚かな僕は、その光景を見ながら、世界が決定的に良い方向へ向かう期待感で胸を膨らませていた。アホすぎる。そんな風に思ったのは、あれが最後だったなぁ。     あれから世界がどうなったのか、書くまでもなく、来るところまで来てしまった。太平洋の上でwifiを使ってblogを更新し、引越し先を検索できる。もう奇妙じゃ済まないところまで来てしまった。いったい僕に何ができるのか、できないのか?そういうことを山の主に導かれて「フィジカルに」考えないと、頭がぽんぽこぴーになりそうだ。いや、ほんとうに。 言葉のひらめき、メロディーのきらめき、グルーヴのひっかかり、ヴィジョン、創造性。研ぎ澄ませるためなら何だってやるつもりでいる。     あいつは一年振りの訪問なのに、当たり前のように僕のベッドで眠っていた。あ、ネコのことね。新しい小さな相棒を連れて。ひょっとして、あいつのネコ年齢は僕の年齢を上回ってしまったのかもしれない。何だか、切ない。山の夜。     居候先が既に3000メートルを超えているので、慣れるまで2〜3日かかる。軽い高山病みたいな感じで、息が切れるし、頭も痛い。まずは無理のないところから、山の主に挨拶をして。去年の感覚を思い出すまで3日はかかりそうだな。それとも、トシを取っただけかな?でも、山は素晴らしい。偉大だよ。ぜんぶ、受け入れてくれる。     ここはテレビがないから、素晴らしい。ラジオからはずっとデビット・ボウイが流れてる。いろいろ考えるよ。      

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太平洋上飛行中

太平洋上飛行中。予想通り飲んでも眠れず。 飛行機でthe Whoの伝記映画を観ながらブログを更新できるってのは、凄い時代になったもんだよなぁ。良し悪しは別として。 てか、ボウイが死ぬってことを一度も想像できなかった自分の想像力のなさに呆れてる。きっと僕の中では人間というカテゴリーじゃなかったんだね。大っぴらに彼を好きだと公言するのは何故か気恥ずかしかったけど、年を取る度に彼が好きになっていった。稀有な人だ。HEROESのB面がたまらなく好きだった。僕の電話にそれは入っていないから、某国に着いたらすぐに買うだろう。今だから言えるけど、たくさん影響を受けた。ほんとうにたくさん、ね。 年を重ねることは、さよならを言うことが多くなる。最近、もう一度生きる理由を見つけた。だから、まだ死ねないし、残りの時間を精一杯生きたい。人生は思ってるより短い。命短し恋せよ乙女。ほんとうにその通りだよ。ボウイさん、素直に生きなきゃ、ですよね。

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不審人物出国中

1月11日 月曜日 曇り 不審人物、出国中です。笑。今年の目標は怪我をしないことです。小学生かっ。いや、本気です。 既に飛行機は遅れ、乗継便に搭乗できるかビミョーな情勢なのですが、オレが飛行機を操舵できる訳じゃなし、なるようにしかならんのです。じゃ、行って来マックス。 デビットボウイが亡くなったって。成田で知った。彼はイギーポップやルーリードを再生してくれた。つまり、ボウイが居なければ僕は音楽をやってなかった。感謝と共に彼の偉大な人生に祝福を。ありがとう!

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