日別アーカイブ: 2025年7月5日

浅草にて、佐々木亮介と

7月5日 土曜日 たぶん曇り 「勝手に」だけれど。 あまりに多くのことを先達から受け取ってきた。そんなことを独り占めしてはいけない。それゆえ、亮介のオファーを受けた。彼なら、たぶん勝手にそれらを受け継いでくれるから。 こう書くと、オレが先輩ヅラしてるみたいだけど、んなもん先輩も後輩もない。ただ、オレが彼よりかなり早く生まれて、手っ取り早くジジイ化してるってだけのことで。 浅草。昔から大好きだよ。兄貴分とは尾張屋に蕎麦を食べにいく。噺家が仕事を終えて、一人で飲んだりしてるんだよ。粋なんだよね。一人でふらっと寅さんを見たりもする。「よっ!寅さん、日本一!」って。そんな掛け声を聞いたのも浅草ならでは。大地震の予言ゆえ、インバウンドが今日は少ないんだってさ。現金なもんだね。笑。オレなら、少ない時に来るね。ほんと、どいつもこいつも。付和雷同。ダッサイ生き方だよ。 会場は名だたる芸人さんたちが毎日研鑽を重ねている場所。とっても神聖なんだよ。だから、亮介のマネージャーがオレの靴の裏に養生テープを貼ってくれた。リハーサルでステージに立って思った。当たり前だけど、音楽的な響きがない。歴史があるのにまるでない。でも、これが歴史なんだよね。素晴らしく歴史なんだよ。アポロ劇場のステージに黒人たちの夢と希望と挫折が染み込んでるのとまったく同じ。 従うんだ。郷に入ったなら。 だから、響かないことを愉しんだ。矛盾してるみたいだけど、それってこころに響かないって意味ではない。 ステージ脇で亮介の歌を聴いていた。焦燥のネオ・ディラン。ホイールスピンの煙を上げながら、ギターを高いところで抱えてんのが一周回ってカッコいいぜ。 聞かなかったけど、亮介はなにかを受け取ってくれたと思う。そして、オレも受け取った。今ごろバックホーンの山田くんと美味しい酒を飲んでるんだと思う。参加したかったけど、オレ、クルマで来たからさ。またね。 亮介、スタッフのみなさん。こんなヤンバルクイナみたいな奴を呼んでくれて、ありがとう! 亮介、君には読んでほしいんで、本、速攻で送るね。 筋トレ、ストレッチ、ロックンロール。だからね !

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