日別アーカイブ: 2026年6月1日

歌うこと

6月1日 月曜日 晴れ   ツアーのBGM、手焼きして10名の方に無作為抽出法にて発送しました。見事に北海道から沖縄まで。無作為ってすごいな。当選した人はいきなり僕から郵便が届きますが、そのあたりも楽しんでください。笑。  ところで。今日は思うところがあったので「歌う」ってことを。  かなり特殊なことなんです。喉という生身が楽器ゆえ、たいへんに気を遣います。そのあたり、楽器を演奏することとは多いに異なるのです。僕は身体は強い方ですが、喉は弱い。ある程度までは鍛えられるけれど、持って生まれた地の強度みたいなものまで改善するのは難しい。4日で3本というのが健康な状態でギリギリの線で、それでも歌ってしまうと、回復には少なくとも1週間を要します。なので、連チャンはできるだけ避けています。  回復というのも、黙っているしかない。朝起きて、まずやることはどこまで声が回復しているか。第一声でわかります。ああ、今日は苦戦を強いられるな、と。シンガーは常にそういう恐怖と共生しています。PAエンジニアの腕、会場の響きの特性、体調、湿度、温度、エトセトラ。あらゆることが喉に影響します。クーラーや温度差がとても良くない。ホテルにはできるだけ加湿器を。マスクをして眠るのがいいんだけど、たいてい朝起きたら外してるし。笑。意味なし。  地方に行くと、一年ぶりに会う人たちがたくさんいるわけで。消耗品だから、できるだけ黙っていたいけど、そうもいかない。だから、ほんとうに辛いときは誰もいない場所に身を隠します。一期一会で来てくれるオーディエンスにはまったく関係のない話なのだから、こちらは自衛するしかないのです。  福岡の延期公演で、久しぶりにメンバー、スタッフ、現地スタッフも含め全員で食事ができました。いい時間でした。コロナ以降、めっきり減りました。他の現場でもほぼ皆無だそうです。でも、こういうの大事。で、翌朝スタッフたちは早朝からそれぞれの現場へ。  とあるでっかい現場に行くスタッフに「Mr. OUTSIDE」を5枚託しました。メンバーに渡しといてって。すげーな、朝イチから今度は巨大現場か、と。そんなことを思いながら、こちらはフェリーで帰ってきたわけです。  そして、そのでっかい現場で、シンガーが数曲歌ったものの声が不調で中止になったことを知りました。  いやはや。彼やバンドやスタッフの胸中を想うと、胸が詰まります。。。遠方からやってきてくれた人たち、働いたお金で楽しみに来てくれた人たち、あの規模になるととんでもない人数が関わっています。ベストを尽くそうにも、生身の楽器がそれに応えてくれない。心中察するにあまりあるのです。。。  でもまぁ、なんだろう。僕らの延期公演も延期のせいで観れなくなった人がいると思います。一方で、そのおかげでファンとのリレーションは確かなものになった部分も確実にあります。損失よりも、得たものが大きくできるところがニンゲンの素晴らしさだと思っています。  元気にステージに帰ってきてほしいです。まずはプレッシャーから解放されて、ゆっくり休んでほしい。とこころから思っています。

カテゴリー: 未分類 | 2件のコメント