日別アーカイブ: 2026年7月18日

day#004、釧路 → 厚岸 → 霧多布 → ラッコ!!! → 厚岸 → 釧路 → ラルゴでライヴ

7月18日 土曜日 雨   何から書いたらいいんだか。日々モーレツすぎて、よくわからん。  まず。道東にはプライベートすぎて書けないくらい思い入れがあって。じゃなきゃ、何回も来ないし。だから、どうしてもバイクで来てみたかった。できるだけ自分の力で。明日からはどう考えても雨。ならばライヴの日だけど、摩周湖か、霧多布か、迷ったけど、霧多布。ここもまた忘れられない思い出の場所。20年も前の話だけど。  霧多布はいつ行っても霧多布。晴れてる経験がない。でも、決めた。今度は岬に宿泊しよう。そうしよう。ほとんどアイルランドなんだよ。湿地の感じも。日本じゃない。このところ、インスタのおすすめにはラッコしか上がってこない。でも、まさか会えるとは。野生のラッコ。  いたよ。遠くに。5匹。こんな厳しいところに、楽しそうに暮らしてた。なんだか、ちょっと涙出たな。  去りがたし、霧多布。今年の道東はたぶん、これで終わり。もっといろんなところに行きたかった。そういえば、なにも食べてない。読者が厚岸のグルメセンターを勧めてくれてたから、開店と同時にイン。我が人生最高の牡蠣フライ。悶絶。  たぶん、200キロ。  宿に帰ったら、オーナーのおじいさんが待っていてくれた。オレがバイクを磨いている間、ずっと話をする。この宿、70年やってるんだって。毎日、老夫婦がふたりで切り盛りしてる。旅籠だから、夫婦で旅行したのは人生で一度だけ。息子が気を使ってハワイで結婚式をしてくれたって。その間さえ、親戚に任せて宿を休まなかった。そしてね、一泊5000円しないんだよ。ホテルが便乗値上げをしてるのが嫌いだって。素晴らしい!!!居たよ、ここに。自分の職業に誇りとこだわりを持った人が。釧路に来たら、ラルゴの店主に聞いて、ぜひここに泊まって。無味乾燥のホテルと違う「旅籠」の役目を令和の今も果たしてるから。  奥さんが玄関に花を飾る。おじいさんが部屋をきれいに掃除する。オレ、「掃除はいいですから」って伝えたんだよ。でも、「仕事させてよ!」って。素敵すぎて悶絶。オレが山田洋次だったら、次の寅さんのロケ決定。笑。  さて。ラルゴ。20年越しのオファー。  お母さんがモガで、あの六本木のキャンティーで働いてたんだって。え!まじすか。日本の音楽の黎明期を作ったと言っても過言じゃない、あの店。タイガースをはじめとするGSの衣装を縫ってたって。ワオ!下北沢に住んでいて、アパートの隣の人(店主の父上)と結婚して釧路に来たんだって。オードリー・ヘップバーンみたいな恋。  ラルゴ店主。ほんとにオレを呼びたかったんだね。ありがとう。もう十分すぎるほどわかったよ。  なるだけ循環を描くように。店主が込めた想いがもっと大きな円環になるように。考えていたのはそれだけ。なにか伝わったなら嬉しい。携帯を持たない牛飼い君と握手をしたら、手がほんとうに働く人の手だった。牛は定期的に搾乳しなきゃいけないんだけど、毎日搾乳の時間をズラして、時差ボケみたいな感じでライヴに来る時間を捻出したんだと。そりゃ、オレも力入るよ。笑。  そういえば、30年くらい前。10月ごろ丘珠空港からYS11に乗って、摩周湖の上を飛んだことがある。言葉にできないくらい美しい風景だった。中標津空港。そのまま写真を撮ったらチーズのパッケージになりそうだった。空港を出たら、白樺並木が綺麗でね。あの空気感が忘れられない。  店主が教えてくれたけど、夏より秋なのかもね。お母さんも言ってた、この霧は夏のものなんだって。ものすごく来たい。寒いだろうけど、バイクで。てか、来るけど。笑。  わかってくれてると思うけど、書いて撮って伝えるのは、行くことが叶わない人もいるから。たとえば今日も抗がん剤を打って、オレの旅日記をベッドの上で読んでくれてるやつがいるから。元気になって道東を旅したいと思ってくれたら、嬉しい。  知ってるようで、なにも知らなかった道東。来てよかったよ。もっと知りたいし、もっとこの素晴らしさを伝えたい。  こころから、ありがとう。釧路に来たら、釧路駅のすぐそば、ラルゴにどうぞ。古本とレコードと美味しいコーヒーと食べ物がある素敵なお店。  20周年おめでとう! ついしん  今日から「The Yokohama Session」磔磔公演のイープラス一般発売開始です。ぜひ!

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