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day#021、山を降りる

9月8日 火曜日 曇り 阿蘇-福岡-熊本-福岡-阿蘇という弾丸移動でした。 勝手知ったる故郷はとてもよかったし、僕が見た熊本は元気だったし、循環させたいこと、ひとつ前に進められたし、両方ともその街ならではの演奏ができたし、総じていい旅でした。 福岡で墓参りを済ませ、ひとっ飛び。麓の町にスズキ・スペーシアを返して(すっかりファンになりました)バイクで山に帰還。さすがに高速道路はキツかったけれど、それ以外はなんの問題もなく、終のクルマは軽自動車に一票! なんだかね、風土と生活にあった技術が集積されていて、Japanの技術力の高さをとても感じました。これはJapan特有の技術だもんね。楽器やクルマやバイク。どうして浜松あたりに集中しているのか、これもまた不思議。紡績工場の縁なのかなぁ。楽器博物館には行ったことがあるんだけど、Suzukiの博物館にも行ってみたくなったのです。Suzukiは大衆的なものから、エッジなものまで。なんだかちょっと気になる。近年亡くなった社長もちょっと気になる。全国にあるSuzukiの販売店のあり方とかね。 ランボルギーニがどうしてあんな車を創ったかって、フェラーリに売ってもらえなかったからって話が好きで、そりゃフェラーリは洗練されてるんだけど、ランボルギーニの拭えない田舎臭さも好きだったりする。ストーリーがある方がいいよね。 脱線失礼。 今年たぶん最後の焚き火部。いつもは落ちてる枝なんかを燃やしてるんだけど、最後だから薪を燃やしました。ふと思い立ってインスタライヴをやってみたら、この前は繋がらなかったのに、今日はなぜか繋がったのです。5~60人のみんなと一緒に焚き火を囲んでるみたいな気持ちになって、いい時間だったなぁ。また来年気が向いたら。 ほんとうはもっと滞在したいんだけど、どう考えても雨に打たれずフェリーに乗るには今日山を降りるしかないみたいで。後ろ髪を引かれながら、帰ることにします。 約3週間。たくさんのインスピレーションを受け取りました。トシを重ねるごとに、自然から受け取るものは増えている気がします。だって、ニンゲンよりはるかに誠実だもん。抗えないし。でもね。その分たまに受け取る人の優しさが染みたりもするのです。 故郷には「会長」と呼ばれる人がいて。まぁ、福岡の音楽関係者はみんな知ってるんだけど、なんの会長かって、それは「子供会の」って冗談をいつも飛ばしてるけど、僕の親みたいな存在。 いつもライヴを観にきてくれて、遅くまで打ち上げにつきあってくれて。翌日にはメールをくれます。いわく。 ちゃんとご飯を食べて ちゃんと嫁さんのいうことをきいて ちゃんと信念もって ちゃんと笑って ちゃんと悔いのない人生を送ってください 一度きりの人生です! 62歳に毎回こんなこと言ってくれる人、いないよ。笑。いつもありがとう。元気でいてね。 墓参りもなんだか状況が変わってきます。どうしてって、僕を継ぐ人がいないからです。そうなると考えなきゃいけない。そういうことも、旅をしながら考えています。どうすれば循環するのか。 この山の家も誰かに手渡したいのです。楽器だって、誰かに手渡したい。 ずっとそんなことを考えながら、旅を続けています。インスタライヴでも言ったけど、僕の祖母が亡くなったとき、タンスに白装束一枚しかなかった。そんな生き方に憧れます。 うちのおかんはいろいろ遺しやがって。笑。いろんな意味でクソ大変でした。どっちも愛といえばそうなんだけど。 僕はやっぱり手渡したい。モノだけではなく、スピリットもね。そしたら循環するじゃん。 ロックンロールってたかだが70年くらいの歴史しかないけど、僕にとってはプレシャスなものだから。それがなかったら、たぶんもう生きてないし。音楽は大好きだったけど、クラッシックは僕を踊らさせてはくれなかった。ジャンルなんてどうでもいいんだけど、ロックンロールは暗闇を照らしてくれたから。 恩義は忘れないよ。 帰ります。 家にたどり着くまでが旅。二日かけて、ゆっくり帰ります。

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