blood brothers

7月27日 土曜日 晴れ

昨夜は町のバカちんたちといい夜を過ごしました。きっと、父親も「おまえ、いい人生送っとるなぁ」と思っていることでしょう。彼もたいがいな酒飲みでしたが、オレのように「誰かと楽しく飲む」ってことができない人だったので。

小学校に上がる前から、なぜ彼が飲まずに居られないのか、オレは理解できていて、それはプライベートなことゆえ割愛するけれど、ガキなのにも関わらず、ソウルメイトのようなところがありました。アル中になる理由の半分くらいは戦争に起因するもので、それも理解するには十分すぎるものでした。

彼が育ってきたプロセス、自分がここまで歩いてきたプロセス。それを重ね合わせると、オレだって、たまたま生き延びただけで、人生一回だから、なんとかやってこれただけで、同じことをもう一回やれ、とか、やり直せとか、ぜったい嫌だ。無理。笑。なので、自分に子孫がいる、ってことが想像すらできなかったのです。

周囲を見渡してみると、続々とともだちがおじいちゃんになっていて、なんだか脳がバグるのです。笑。すごいなぁ、と感嘆するばかり。

でもね。父親が教えてくれたこと。キャッチボール。この感触は生涯忘れないし、小さい頃、久住って九州の山を一緒に登ったんです。その感触もずっと覚えてる。

なので、この夏、ひとりで登ってみようと思うのです。

えっとね、立花山、三日月山から始まって、宝満山。そこを登れるようになって、英彦山。よし、じゃお前を久住に連れて行ってやる。そんな感じだったかな。で、その時に初めて阿蘇を見て、ここに住もうと思ったのです。たぶん10歳くらいか。

んなことも含め、この夏は阿蘇にひとつき滞在して、作曲に集中しようと思っています。だって、誰にだって「流れるblood」にまつわるストーリーがあるのだから。尊いのです。

 

blood brothers 1970

カテゴリー: 未分類   パーマリンク

blood brothers への10件のコメント

  1. ミャースケ より:

    いい写真ですね。

    私は、父とのポジティブな思い出があまりありませんが、幼い頃、初めて二人で食べた駅前のラーメンの、嬉しさと恥ずかしさ、気まずさが入り混じった味を忘れられません。
    周りに迷惑をかけていた父は、私にとって反面教師な存在でしたが、自分の中に父の弱さを見たりして、おっしゃる通り、確かに特別な物語が私の血肉に流れています。

    極く私的な内容で、コメントに相応しくないと思いましたが、書き留めたい衝動が抑えられず…(笑)、大変失礼いたしました。

  2. 中澤 美穂 より:

    山口さん、こんばんは。

    今の山口さん、お父さまにそっくりですね。

    お父さまのエピソードに映画「インディアン・ランナー」のフランク(ヴィゴ・モーテンセンが演じていた弟)が重なりました。

    あの映画が教えてくれたのは、そういうふうにしか生きられない人への愛おしさ、どんなに大切で救いたくても、救えない人がいるという隔たりへの同意、そして滅びることの美しさです。

    お父さまの抱えているものを幼いながらも本能的に察知していたなんて、お父さまにとって山口さんは、心の奥深くで結びついたよき相棒だったのでしょう。

  3. Sayumi より:

    今の山口さんの笑顔と子どもの頃の笑顔が同じですね!
    いい写真^_^
    お父さん、大切にしようと思いました。

  4. Masako より:

    昨日、トノバンを観に行ってきました。時代の先を行っていました。新しいことに挑戦して、音楽が今でも古くないです。色々な方の曲と繋がリました。サディスティックミカバンド、カッコいいです。最後のレコーディングは感動しました。

    いい写真ですね。私も父との山登りの思い出ありますよ。懐かしいです。他の思い出は酒飲み。お茶碗や皿がよく飛びました。(笑) 
    インスタ見てないのでコメントが山口さんの事とは連動しませんが、あしからず。新曲楽しみにしています。今年のHEATWAVEで聴けるのかなぁ。

  5. ナカムラ より:

    久住には幼少期、私も親父と登った記憶があります。
    かってに似たような感慨なのではと思っておりますが・・
    親父も亡くなって数年経過した後、2019年に実に47年ぶりに久住山に登る体験をしました。歩けば歩くほど山の情景が変わる、とても楽しい山登りでもあり、過去と今とを感じる時間でした。
    また登ってみたいと思わせてくれる山だなぁと感じます。
    そもそもソリが合わない親父でしたが、晩年は少しづつ仲が良くなっていった時間もありましたね。
    「流れるBlood」いい響きです。

  6. ながのしのしろし。 より:

    御父様、『廣川家』の大黒柱のスーさんに似てると思ったのですが(たまにテレビ出演、YouTubeチャンネルやインスタもあります)ヒロシさん観てみて下さい。似てたら感動するかなぁと思ったのです。お別れが早かったので。この方も素晴らしい方なんです。似てる!と思ったらまた感想下さい。全然似てねぇし!でしたらスルーしていただいて結構です。

  7. ひで より:

    久住で登山するなら九重ヒュッテで一泊してみて下さい。
    ボロい所ですが懐かしい気持ちになると思います!
    ご飯も美味しいですよ!
    是非!

  8. ハートロッカー より:

    おぉ良い写真だ。山口さん照れてる。そういやオイラ親父と一緒に撮った写真って一枚も無いなぁ〜

  9. ハヤタ より:

    いい写真ですね〜☺

    ただ愛がある時間って、宝物ですね。
    愛された記憶。
    全部でそのまま幸せだった記憶。
    生きるチカラになってます

  10. fujiiku より:

    キャッチボールの感覚は私も鮮明に覚えてます。夏の昆虫採集もいい思い出です。
    お酒は・・・自営業でしたので仕事中も飲んでたりして それはすごく嫌
    でした。でも父と一緒にお酒を飲む事ができて良かったと思います。

    今年は父の13回忌です。洋さんが長井でライブの時私はお隣の県で法要中です。

    CDの断捨離は中々進みません。60歳までには半分にしたいと思ってるのですが・・・

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>