10月1日 火曜日 雨
NYより連絡あり。
「ヒロシのヴィジョンを実現するのに必要な二人が来日しているので、体験すべし」。
彼らがサポートしている看板アーティストを見るのが目的ではなく、そのコンサートに行くのは失礼だとは思いつつ、逆に彼らがメインではないときに体験できるものを知っておきたかった。
まぁ、どのみちバレるだろうから、お伝えするなら、スティーヴ・ガッドとエディー・ゴメス。チャーリー・ワッツとビル・ワイマンという組み合わせが叶わない今、地球上でおそらく一番素晴らしいであろうリズムセクション。
その会場のことを書くのはやめておく。察してください。
観客もまばらなその会場に果たして二人は現れた。
まずね。音が小さい。ほぼ生音ゆえ、PAよりも楽器そのものからの音が伝わってくる。ゆえ、こちらで立体感を補うことができるから極上この上なし。ブラシがスネアをわずかに擦る音まですべて聞こえる。
往年のハードタッチな演奏はほぼなく、ブラシによるソフトな演奏が中心だったのだが、シンプル極まりなく、極上の小さな音で、ここまでグルーヴを表現できるのだってことに感嘆。一切の特殊効果なし。あるのは演奏のみ。そして、観客が少なかろうが一切の手抜きなし。
楽器ってこれだけの表現の可能性があるんだって。なによりも優しいんだよね、音が。グルーヴが。
僕もね、45年かけて相当なレベルには来たと思っていたけれど、いやはや、奥深さの次元が違う。彼らが大リーグだとするなら、オレのは高校野球。
目の前の霞んだ視界がぱーーーーーーーーーーーっと拓けたよ。ちょっと前なら、音楽やめたくなったと思う。でも、今はそう思わない。彼らが生きてらっしゃる間に、自分のヴィジョンをどうしても表現したいので、力を貸してくださいって。今は言う。
音楽フェスとか、そんなことじゃなくて。虚構じゃなくて、本物の音楽をものすごいレベルで人生をかけて表現し続けてきた人たち。神々しいんだけど、そのひかりが優しいんだよね。ほんとうに感動したよ。
同時にオレがこうあるべきだと思ってきたものは間違ってなかったんだって。
で、ピアニストの塩谷哲さんも参加してたんだけど、敬意と愛に溢れるすんばらしい演奏でした。その態度に教えられること、たくさんありました。響き合うとはどういうことか。ものすごい精度と深さをたたえながら。「今日だけは憧れるのをやめます」って。最高!
ほーーーーーーーー。
電車で来たの失敗だったな。横浜から歩いて帰りたい。誰にも会いたくないし、誰とも喋りたくない。ただ、夜空を見ながら歩いて帰りたかった。
もうこの先はないのかなって。んなことないね。音楽の神様はちゃんと次のヴィジョンを示してくれる。ただ、時間はあまりない。彼らはもう80歳だし。急がなきゃ。
伝えたいこと。ヴィジョンがあるなら、諦めちゃダメだ。世界最高峰に行くために自分を研鑽する。それは素晴らしいことだと思う。
若い頃僕に取って音楽って色々聴くのもハードルが高かった。
ラジオに嚙り付いてチューナーをあわしてカセットに録音してた。
レコードはよっぽどの物しか買えなかった。だからアルバムは必死で聴いた。
最初は好みの曲では無かっても段々とスルメのごとく味がしてくる曲もある。
今は手軽に音楽が楽しめる。音質も良いかも知れん。でもどんどんとスキップされる。
ヒートウェイブは昔の大事な物を思い出させてくれる。
あの時の気持ちが甦る。
山口さんはライヴでどんどんとスルメを焼いてくる。
なんやめっちゃ良い曲やん!って何度思った事か。
ライヴが楽しみ♪
今日、耳鼻科で耳の洗浄をしてもらいました。この2〜3年、人間ドックで4000Hzが聴こえないと診断をされたのは、がんの放射線治療か加齢のせいだと思い込んでましたが、一番は耳の中の汚れが原因でした。ヒロシさんがかつて、客席の紙の擦れる音まで聴こえると言ってたのは、普段から仕事で使う耳を清潔にしているからなんだなと感じました。やっぱり、耳の聴こえ具合は大事です。いい状態で音楽聴かないと。汚い話ですみません。
山口洋さんがお書きになっておられたスティーブ・ガッドさんとエディ・ゴメスさん、そしてソルトマンこと塩谷哲さんを生で体感したくて、福岡を出発、くじゅうを抜け、大分県竹田市まで行ってきました。竹田市の瀧廉太郎ホールは超満員で、ストルツマンさんが、このツアーの中で一番盛り上がったとおっしゃってました。この日は地元の小中高生は無料招待されており、世界最高峰の音楽、本物の音楽を子供たちに聴かせてあげたいという、多くの市民の方や協賛社の方々の思いが伝わるあたたかいコンサートでした。
セットリストが変わったことがソルトマン塩谷さんに伝達されておらず、一瞬、あたてふためかれたようですが、そこにスティーブ・ガッドさんがさりげなくご自身用の楽譜、譜面?をお渡しになり、事なきを得たようで、ソルトマン塩谷さんもその後は素晴らしい演奏を聴かせてくださいました。
私はドラマについてなんの知識もありませんが、
スティーブ・ガッドさんの何ひとつ無駄のないシンプルな演奏には感嘆しました。ブラシを使って音を出す。ドラムというのはこんな演奏の仕方があるのか。ステージで淡々と演奏する79才のスティーブ・ガッドさんの背後に静かなる青い炎、STILL BURNIGを感じました。
山口洋さんの長井蔵、吉祥寺でのMCや、ダイアリーのおかげで、スティーブ・ガッドさん来日中の情報を得ることが出来、九州でもツアーが開催される事を知り、世界最高峰の音を生で体感できることが出来ました。ありがとうございました。