1月22日 水曜日 たぶん晴れ
時間は何人(なんぴと)たりにも有限。それはとってもフェアなことだと思う。でも、それをどう使うか、ってかなりクリエイティヴなこと。
とかく、この世は雑音が多い。大都会から離れて住んではいるものの、まぁ、都会であることに変わりはなく。歌を書くには自分のこころの深いところに降りていく必要があり、それに静寂は不可欠。宅急便が届いただけで、LINEが来ただけで、思考が台無しになることもある。
ならば、早朝しかない。その初日。
もともと、朝が好きだから、なんともない。凜とした空気がいい。家にふたつあるアラジンのストーブに灯油を入れて火をつける。厳寒の地域に住んでる方は信じられないと思うけれど、湘南はほぼ、これで事足りる。いろいろ試したし、ガスストーブも床暖房もあるのだけれど、アラジンがいい。目まで暖かい。もっと言うなら、山の家にある薪ストーブがベストだけど。
美味しいコーヒーを淹れて、ストレッチをして、仕事部屋で思考を開始。
みんなわたすを「言葉の人」と思ってるけど、そんなことはぜんぜんない。文章と詩ってまるで違う生き物だから。選ばれたひとつの言葉の背後にどれだけの「言葉の尸」が潜んでいることか。いつも雑巾の最後の一滴を絞りだすように詩を描いている。
ベスト盤を出したりするときに、初めて過去を振り返り、唖然とする。「この人、たったひとつのことしか言ってないじゃん」って。その浅さにのけぞって、それを受け入れる。「ある意味、すごいことかもしれん」と。
「たったひとつのこと」しか言ってないのだとしたら、その深さは「時代とどう向き合ったか」でしか違いが出ないってことである。
ほんとうに。僕らは何を得て、何を失ったんだろう。
テレビの凋落がひどい。今度、ともだちのテレビマンと根津で会うから、いったいどうなってるのか聞いてみようと思う。
タレントがなにかをやらかした。でも、そんなこと知らなくたって生きていける。行為そのものはもちろん、その真偽もだけど、知りたくなくても入ってくる情報も、その流れも、スケープゴードも、なにもかもが気持ち悪い。ひたすら気持ち悪い。
野生の動物に例えるまでもなく、このエリアに数少なく生息してる野良猫でもいい。たぶん、生きることに必死。今日の餌を探すことに、寒さに震えながら、今夜の寝床を見つけることに。
ほんとうは人間もそうあるべきなんじゃないのかな。もっと必死にやらなきゃいけないことがあるんじゃないのかな。そしたら、こんなことにならないんじゃないのかな?
株が上がった下がった。老後、安定して暮らすにはこれだけの金が必要です。いつだって恐怖を垂れ流してコントロールしようとする。
ごめんだね。そんな生き方は。
あと3日の命ですと言われたなら、溜め込んだその金にいったいなんの意味があるのか?
いつだって、目の前にあるこの瞬間を全力で生き切ることでしかない、と思う。
今日は都会に行って、髪の毛をもっとデーハーにしてもらおうと思う。なんでか知らんけど、そんな気分なんよね。
スノーボードに向かう、あの早朝の雪山が好き。もうすぐ行けるかなぁ、その前にタイヤを換えなきゃ。
山口さん
いつもありがとう。
魂のメッセージ!