仙台へ

6月14日 日曜日 晴れ 

 東北が好きだ。流れている空気が素晴らしい。世界で起きていることにチャンネルさえ合わせなければ平静かつ健康でいられるのに。

 なんとかミュージックアワードってのが流れてきて、しまいには高市が「日本の音楽を世界に広めてまいります」なんてことをヌカしてて、気分が悪すぎて消えてしまいたくなった。

 あいつはどんな場所にもやってくる。てか、権力に媚びを売ってる音楽はオレには必要ない。

 昨日、盛岡のホテルで。とってもダンディーなホテルマンが働いていた。背筋が伸びて佇まいが素晴らしかった。彼はオレに近づいてきて、昨夜のライヴの礼を伝えにきた。昨日のオーディエンスだったのだ。彼のような人の暮らしに必要とされているのなら、ほんとうに嬉しい。とっても救われたよ。アワードがあるとするなら、こういうのがいい。マジで。

 盛岡まで送ってもらって、仙台までも送ってもらった。長い間かけて、構築されたこの人間関係もオレのアワードだな。ほんとうにありがとう。

 仙台でオープンしたアナログ盤を極上の音で聴かせる店。この時代のすべて逆を行くのだけれど、素晴らしかったよ。夢を実現したオーナー夫妻が以前とは別人のように輝いていた。

 最後にともだちの店へ。高校生のときに夢中になって聴いていたプリテンダーズの1st。今聴いても素晴らしかった。もうほとんど半世紀経過してるのにね。

 音楽は素晴らしいのだ。もうその素晴らしさを誰にも邪魔されたくない。だから、それを汚しにくる輩とは関わるつもりはない。虚構はもうたくさんだよ。

 オレには演奏する場所がある。ならばそこでベストを尽くすだけ。

カテゴリー: 未分類   パーマリンク

仙台へ への6件のコメント

  1. にゃあにゃあ。 より:

    半世紀も好きな音楽を、長い友だちと聴くこと。
    訪ねたなら、美味しいものをご馳走して、次の町まで送ってくれる友人たちがいること。
    時代に逆行、つまり時が流れても変わらない音楽愛を貫くお店。
    背筋をピンとして働いていたら、前の晩にライブを楽しませてくれたミュージシャンに、翌朝勤め先のホテルでお礼を言える日が来ること。

    長い時の経過に耐えられたのは、互いに変質しなかったから、本物だったから、損得では動かなかったから。
    愛する人には敵わない。
    音楽を、ミュージシャンを、ファンを、自分の取り組んでいる仕事を、愛する人にはぜったいに敵わない。
    この国の政治を司る人たちが、政治を愛していないのだと、今朝のブログを読んで思いました。

  2. 中澤 美穂 より:

    山口さん、こんにちは。

    アーティストが素敵ならファンも素敵、この循環て素晴らしいなと思いました。

    私もこのブログの読者の皆さまが紹介してくださる音楽、文学に触れてきましたが、いずれも本物がわかるかたたち。アーティストが誇らしければ、ファンの皆さまも誇らしいです。

    平田雅士さま、もし読んでくださっていたら。
    以前、紹介してくださった Charlie Haden and Hank Jones 【Steal Away】聴いています。
    私はひとつの作品を聴くと、2か月くらいは昼夜を問わず聴いています。ジスモンチの【Alma】もそんなふうに聴いてきました。
    【Steal Away】本当に素晴らしい作品ですね。Charlie Hadenのbassは音に寄り添うとはどういうことか教えてくれます。それは音に限らず人間同士でも同じことなのでしょう。
    山口さんもジスモンチとヘイデンのセッションを紹介してくださっていました。次はふたりのセッションアルバムを聴いてみようと思っています。

    山口さん、アワードでも何でもいいから、日本の音楽が世界に発信されてファンを獲得したら、それはそれで素晴らしいことだと思います。その役割を必ずしも政府が担う必要はなくて、というか、それをできる民間の人材は幾らでもいるし、政府が関わるよりずっとクレバーに音楽の素晴らしさを伝えてくれると思います、それこそ彼らも、山口さんの築いてきたような人間関係やネットワークを駆使して。

  3. seima より:

    山口様

    盛岡にライブに来てくれて、ありがとうございました。
    Mr,OUTSIDE事前に購入してましたが、仕事に忙殺される毎日で、きちんと予習も
    出来ないままライブに参加する事になりました。

    前回、盛岡で山口さんを見たのは19年前。取っておいたチケットの半券を見てみたら2007年6月18日でした。ステージからオーディエンスに「シャイだなぁ」と何度か呟いてましたね。鬼門になる訳です(笑)

    今回も同じような感じになったらと少し心配でしたが、手が届くような近い距離で
    新しい曲をたくさん聞けたのはとても贅沢な時間でした。仕事を考える事のない時間、久しぶりでした。

    ホテルマンとしては失格だったと思います。
    私達の仕事は私情を挟まず、どのゲストにも等しくホスピタリティーを表現しなければならないからです。
    ただ、どうしてもお礼が言いたかった。

    盛岡に歌を届けに来てくれた事も、直接、感謝を伝えられた事も私にとっては大きなGIFTになりました。
    改めて、ありがとうございました。また盛岡に来てくださいね。
    明日からまた仕事頑張ります。

  4. 平田雅士 より:

    中澤美穂さま

    【Steal Away】を気に入っていただいて、とっても嬉しいです。
    僕にとってこのアルバムは人生どん底、あんなに大好きだった音楽も聴けない状態の時に唯一と言っていい程、繰り返し聴いて救ってくれた命の恩人のような盤です。
    VAN MORRISONの【Hymns to the Silence】と並んで生涯最も聴いたアルバムで最も人にプレゼントした宝物です。

    そんな中澤さまにまたまた強くオススメしたい一枚がCharlie haden&Pat methenyの97年のアルバム【beyond the Missouri Sky】。
    僕の師匠、横浜サムズアップの社長にプレゼントした思い出の盤。
    素晴らしいので良かったら是非!聴いてください。

    もう一枚、その後の僕がとっても救われた盤があります。
    ご存知だと思いますが、
    山口洋&細海魚【SPEECHLESS】。
    当時、眠れない夜に繰り返し聴いて、泣きながら眠りにつく事ができました。
    そんな素敵な音楽達に出会えた僕はラッキーで幸せ者です。
    とても感謝しています。

    『アーティストが誇らしければ、ファンの皆さまも誇らしいです』
    に激しく同感します。
    ありがとうございます。

  5. 平田雅士 より:

    追記

    そういえば、アルバム【Steal Away】は恐れ多くも人づてでCHABOさんにプレゼントさせていただいた事があり、とっても気に入ってもらえた様です。
    その後、訳あって僕が精神科の病院に入院していた時にチャボさんのラジオ番組でこのアルバムの表題曲が流れてきました。
    涙が止まりませんでした。
    僕の最も感動した美しい思い出のひと時、瞬間でした。

  6. 中澤 美穂 より:

    山口さん、こんにちは。

    厚かましくもSeimaさまと平田雅士さまへの返信に以下、使わせて貰ってよかですか。

    Seimaさま
    横から済みません!
    Seimaさまのホテルマンとしての矜持が「失格」とさせるのかもしれませんが、山口さんにとっては嬉しかったことこの上なく。
    それに、盛岡で宿泊するならSeimaさまのような素敵なホテルマンがいらっしゃるホテルに、と思わせてくれた投稿でした。これも素敵な循環だと思います。

    平田雅士さま
    返信、お勧めの作品の紹介、ありがとうございます。承知しました。次はヘイデン&パット メセニーを聴きます。
    美しい音楽をたくさんご存知で、私も含め周りの方たちにも数多く届けてくださっている。
    平田さまの精神が美しいってことです。

    Seimaさまも平田さまも、やっていらっしゃることは山口さんがよく口にされる「世界に善きものを循環させる」ってことです。

    おふたりの投稿に心が暖まりました。感謝です。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>