8月4日 月曜日 晴れ
今日は長いよ。でも、みなさんの参考になれば、と思い。
7/1にぶっ壊れた音楽用ではない、日常業務用Mac。これから修理店に引き取りに行くのですが、ようやく決着しそうなので、今日はそのことを長々と。このひとつきの間、いろいろ感じたことがあったので、みなさんの役に立つこともあるか、と。
クラウドってものをまったく信用していなくて、内臓の2TBをほぼフルに使っていたわけです。そろそろ考えなきゃなぁ、と思っていた矢先でした。この時代、内臓のHDはだんだん小さくなりつつあるので(半導体のことも影響してると思う。値段が高い)、クラウドは残念ながら必須かと。このあたり自分でイニシアティヴを握れないのが歯痒いけど。
修理を通じて知ったんだけど、HDには寿命があること。5〜7年。それはSSDとて同じ。つまりCDが永遠でないように、HDもまったく永遠ではない。そしてクラウドだって、永遠に機能するなんて信じていない。コンピュータを使う限り、イニシアティヴは誰かに握られたまま、このアホみたいなサイクルに付き合うしかない。結論。結局、たいせつに保管できるなら、紙やアナログ盤が今のところ、最強であること。まぁ、燃えたら終わりだけど、自分で管理してるだけ責任の所在が明確。
最初の修理店でバックアップ用のHD(Timemachine)からデータを救出することを試みた。つなぎっぱなしで自動でバックアップしているうちに、回転しすぎて不具合が生じた模様。約3週間かかって、なんとかほぼすべてのデータを救出。かかった費用、4万円。ちなみにこのHDを製造したメーカーに問い合わせたら、20万超。
これでデータの消失は免れたから、新しいMacを買うか、修理するか。北海道から帰ってきて考えた。いつもなら、現在考えられる最高スペックのMacに買い換えるところ。さすがのオレも調べた。50万超。
生涯、オレはAppleにいくら払うのか。もうウンザリしていた。買わないのではない。払いたくないのだ。あの会社に。スティーヴ・ジョブスが生きていたら、きっと嘆いていたと思う、昨今のこの感じ。
だから、治すことにした。ロジックボードがイカれていたとしても、買うよりは安い。おまけにクラウドに移行せざるを得ないので、NO REGRETS社のマスターに教えてもらって、どの端末からでもアクセスできるようにすれば楽だし、データの紛失も免れる。その過程だと思えば、今最新のものを買う必要はない、と。
結果、内臓HDはイカれていた。2TBのフュージョンドライヴを1TBのSSDに換装。2TBにしたら、結局すべてをここにコピーしてしまうだろうから。それに2TBは高い。OSを入れてもらってサラのMacに。このMac、確か40GBくらいメモリーをバカ積みしてある。今はメモリーも恐ろしく高い。この修理にかかった費用8万円。妥当だと思う。ちなみに正規ディーラーではない。町場のMac屋さん。ディーラーだともっとかかる。
で、うちのマスターの指南にしたがって、これから治したサラのMacにデータを戻しつつ、クラウドにも外部のSSDにもデータを入れて、現代に対応していくことになる。
焦っていないし、別に数ヶ月かかってもいいから、ゆっくり構築することにする。そしてなるだけ無駄な金をAppleに払わないように。笑。こっちにも意地ってもんがある。
そう遠くないうちに、音楽用のMacは周辺機器も含めて総入れ替えしなきゃならなくなる。ほんとうに嫌だけれど、周辺機器が使えなくなるから(それも彼らのやり方なんだけど)買わざるを得ない。アーメン。
何度も書いてきたけど、音楽用のMacはなんと2011年製。音楽に関するものしか入っていなくて、システムは英語。OSは10.6.8。ネットにさえ繋がっていない。その必要がないし、安全だから。個体としてはほとんど化石のようなものだけれど、中に入っているプラグインはそう簡単に買える金額ではない。(たぶん外国のクルマが軽く買える。だから、そんなに簡単に買い換えられない)同じ時代に同じものを使うと同じ音になる。ストーンズの新譜でさえ、そう感じる。それゆえ、自分が信じているものをバージョンアップする必要なし。このシステムは長年HWを支えてくれているエンジニアの森岡さんとまったく同じもので、壊れたときのために、同じシステムのMacを他に2台持っている。でも、たぶんあと3年かな。
今回、一番伝えたかったこと。HWのすべてが入っているぶっ壊れた2TBのデータ。このひと月で困ったのはたった2回だけ。アーティスト写真を送れなかったとか、ライヴの回線表を送れなかったとか。そんなレベル。
僕が過去に固執しない性分だからってのもあるけど。別にデータなんかなくても死にはしなかった。そんなことより、声が出なくなるとか、ギターが弾けなくなることの方がはるかに問題。だから、性格にもよるけど、そんな大したことないのかもよ。笑。
で、ここから先は。
うちのマスターが指南してくれたことを抜粋して載せておきます。彼は頭がいいから、めっちゃ理知的でわかりやすい。同じように、困ってる人がいたら、参考にしてみて。
パソコン教室に通ってるおじいちゃんフィーリング。でも、それでいいじゃん。
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ヒロシさん
一度仕組みを作ってしまえば後は安心度が上がりますので、あまり急がずに、慎重に進めるのが良いと思います!
(長文になりますので、まずは気楽に読んでみて下さい!)
まず、書類や動画などを保存するクラウドは、DropboxかGoogleドライブがおすすめです。どちらを使うかは、実際に移行作業を始める前に決めれば大丈夫なので、今すぐ決めなくても問題ないです。
一度どこかのタイミングで、僕のPC画面を遠隔で見ながら、今のデータの保存方法やクラウドの使い方もチェックしてみてください!
音楽制作用PCではなく「日常業務+写真や音楽を管理するPC」という前提で、洋さんに合いそうなのは、以下の方法です。
<Mac>
Mac本体には、普段使うデータだけを入れます。
Macの中にクラウド用のフォルダを作り、そこにファイルを入れると、自動的にクラウドにも同期されます。
クラウドに入れたファイルは、同じアカウントでログインすれば、スマホや別のPCからも見たり、ダウンロードしたりできます。
逆に、別のPCからクラウドへファイルを入れれば、自分のMacにも自動で反映されます。
<クラウド>
普段使う書類などに加えて、昔のデータ、ライブ動画、大きなファイルなどを保存します。
あまり使わないデータは「オンラインのみ」に設定すれば、Mac本体の容量をほとんど使わずに保管できます。
ファイル名やフォルダはMacのFinder上でも確認でき、必要になった時だけダウンロードして使えます(Macの容量が足りる場合)。
<iCloud写真>
これまでMacの「写真」アプリで管理していた写真や動画は、iCloud写真へ移行するのが自然だと思います。
「Macストレージを最適化」という設定を使うと、
・元の高画質な写真や動画はiCloudに保存
・Macには容量を抑えたデータを保存
・必要になった元データはダウンロード可能
・iPhoneで撮った写真も自動で追加
という使い方ができます。
まったく容量を使わないわけではありませんが、写真の元データをすべてMacに入れるより、かなり容量を抑えられます。
<iTunes Match>
これは僕も使っていないのですが、調べてみたら今回の使い方には良さそうでした。
CDから取り込んだ曲や、自分で保存した音楽をApple側へ登録して、MacやiPhoneなど複数のデバイスから聴けるサービスです。
ただし、iTunes Matchは音源の完全なバックアップではないので、元の音楽ファイルは、クラウドや外付けSSDにも保存しておく必要があります。
まずは音楽ライブラリをSSDへきちんと取り出しておけば、iTunes Matchを使うかどうかは、そのあと決めても大丈夫です。
<外付けSSD>
失いたくないデータの予備保管に使います。
たとえば、
・CDから取り込んだ元の音楽ファイル
・大切な写真
・Pro Toolsのセッション
・仕事上の重要なデータ
などです。
利用するクラウドサービスによっては、最初に設定しておけば、SSDをMacにつないだ時に、指定したデータをクラウドへ自動的にバックアップする使い方もできます。
ただし、クラウドへの移行が完全に終わり、写真や音楽が正常に開けることを確認するまでは、SSDのデータは消さない方がいいです。
続いて、以降の手順です。
恐らく、2TBのMacを用意して、Time Machineのデータを全部Mac本体へ戻す必要はないと思います。
今後クラウド中心で使うなら、だいたい次の流れになります。
【1】Time Machineから外付けSSDへデータを取り出す
Time Machineのバックアップそのものをクラウドへ上げるのではなく、
・写真
・音楽
・書類
・動画
・その他の必要なデータ
を、外付けSSDへ復元します。
写真は「写真ライブラリ」、音楽は「iTunes」または「Music」フォルダを丸ごと取り出します。
操作自体はそこまで難しくないと思いますが、取り出したあとに、写真が開けるか、音楽がきちんと再生できるかを確認します。
【2】外付けSSDからクラウドへ移す
SSDを新しいMacにつないで、そこからクラウドへアップロードします。
ギガファイル便などにファイルをアップロードするのと、基本的なイメージは同じです。
流れとしては、
Time Machineのバックアップ
↓
必要な写真・音楽・書類などをSSDへ取り出す
↓
SSDからクラウドへアップロード
という感じです。
Macはデータの通り道として使うだけなので、Mac本体に2TB分の空き容量は必要ありません。
【3】移行後の使い分け(重複です)
・普段よく使うもの:Mac本体にも保存して、クラウドへ自動同期
・普段あまり使わないもの:クラウドの「オンラインのみ」にして、Macの容量を抑える
・CDから取り込んだ音源など、絶対に失いたくないもの:クラウドに保存しつつ、外付けSSDにも残す
・音楽を普段聴く:iTunes Matchを使えば、SSDをつないでいない時でも、登録済みの曲をクラウド経由で聴ける
・写真:iCloud写真に保存し、大切なものはSSDにも残す
【4】新しいMacの容量
最終的な形は、
・新しいMac:普段使うデータだけ
・クラウド:書類、動画、音楽の元ファイルなど
・iCloud写真:写真や動画
・外付けSSD:失いたくないデータの予備保管
・iTunes Match:音楽を普段聴くための仕組み
という感じです。
なので、クラウド化するためだけに故障したMacを直したり、2TBのMacを買ったりする必要はないのでは、と思います。
ちなみに僕は1TBのMacで、現在700GBほど使っています。
容量が増えてきたら、使っていない大きなファイルや古いフォルダを「オンラインのみ」に切り替えています。
Mac本体から実データはなくなりますが、クラウド上には残っていて、Finderやブラウザから確認できます。そのため、今のところ特に困っていません。
まれに、数GBの映像をクラウドだけに保存していて、必要な時のダウンロードに時間がかかることはあります。
ただ、SSDからMacへコピーする場合も多少時間はかかるので、急ぎでなければ寝ている間にダウンロードするなどで対応できます。
※ぼくはDropBoxの2TB(月1500円くらい)を契約しています。
ヒロシさん、これはお金を払ってもいいぐらいに大変貴重な情報です。情報共有いただきありがとうございます!
僕は写真を撮るのですが、データの保存方法にいつも頭を悩ませています。写真をROWで撮る場合、データ容量が大きいせいか僕の使ってるクラウドだとアップした時点で自動的にデータの書き換えが発生しちゃうんですよね。JPEGなら大丈夫なんだけど、現像はROWじゃなきゃ嫌なので、クラウド経由だと100パーセント純度の高いデータが使えなくなってしまうのが悩みです。
なので、今は外付けSSDを使ってデータ保存してますが、これとて壊れる可能性がありますので信用できません。これまでは、コストと手間を考えればRAIDが一番いいのではないかと考えていて、いずれ乗り換えようと思っていましたが、ヒロシさんの日記を読んで、探せばもっと使い勝手のいいクラウドがあるのかもしれないと思い始めました。
参考にさせていただきますね!返す返すもありがとうございます!
ありがたい情報です。
私も昔Macの師匠にバックアップは常に3重と教わりました。
当時はまだクラウドがあまり発達しておらず外付けHDDとDVDとかでした。作業が終わってバックアップをする時間が結構かかるのを思い出しました、今は子供の動画関係で容量食ってる状態です。趣味で使ってるだけでも増える「その他のファイル」が1番厄介です、初期化しても消えないし。
山口さん、今回の記事はいつもとは違う意味で、とても興味深くじっくり読ませて頂きました。Macの使い方はもちろん大変参考になりましたが、僕が数十年前から気にしていた事を、またも思い返してしまいました。僕はアートディレクター兼、100人のクリエイターが集まるデザイン事務所を経営している立場です。Macの入れ替えは、常に時代と共に「行わなければいけない宿命」に追われている現状。しかも1台の単価が年々高価になっている。社員の数で考えると×100台。計り知れない数字です。それは経営的にもかなりのダメージです。もう数十年前から持っていた事、それはアップルの「強引な」新規開発ソフトになぜクリエイターが振り回されないといけないのか!? の疑問。 何か目的がズレているような感覚。です。ソフトがより便利化するのは全面否定はしないけれど、何処かでクリエイターの本来の「手で創る」という感覚から遠ざかってゆく本末転倒な問題。永遠の負のサイクル!? クラウドについても、何か実態のわからないモノ(場所に)保管する安心感ってどこから生まれるのだろうか!?の感覚的な疑問。 デザイン業界は今まさに「AI」という世の中で騒がれている最新テクノロジーに泳がされています。AI = (これからのビジネスは)より便利、早い、安い、確実。そんな単語が入った企業のキャッチコピーにうんざりしている日々です。 AIが何でもやってくれる。というとても大きな間違い。人間がどんどん馬鹿になる。 AIを否定はしないけれど、簡単にこの時流に乗っかるつもりはサラサラないです。 やはり、すべてのモノは、アナログに勝るモノはない。(僕は決して懐古主義者ではありません)。このデジタルの暴走。
冷静に判断して生きていきたいと思っています。 Macの貴重な情報、ありがとうございました。 結果、自分の言いたい事を言うだけのコメント(しかも長文)で失礼いたしました。
いや、ほんとうに思っていることを書いてくれてありがとう。ほぼ、同感なのです。90年代中ごろ、アップルは瀕死の状態でした。そのときに、世界中のクリエイターたちがかなりの部分でオープンソースだったゆえ、世界を良くするために、知識を共有して、ジョークを忘れることなく、この会社の理念を支えてきたはずなのに。電話がヒットして、ジョブスが亡くなり、世界イチデカい会社になって、変質してしまったと感じています。世界をリードしていくのなら、ピースフルで社会の役に立とうとしていたあの理念を忘れてほしくないのです。
洋さん マスター様 とても興味深い内容でした。ありがとうございました。
正直一読では理解できない部分あり何度か読み返しました。
私は携帯もPCも持ったのが遅く PCはWindowsですが慣れ始めたときはとても面白く思い 外付けのハードディスクに色々保存しましたがWindowsが度重なるヴァージョンUPで11になり 何度か買い替えを余儀なくされ 更新の度び不具合が生じたりしているうちに今PC内であるものでいいやという気持ちになってきました。未だにクラウドには不信感もありますし・・・
私が本を好きなのはそれが紙だからかなと思ったりもしました。
話は変わりますが今回の地震に対する政府の対応は酷すぎ。結局選んだ私達の責任なのでしょうが・・・
スターパイン/南青山のチケット取りました。期待しています。やはり生の体験に勝るものはないと思います。ありがとうございます。