8月10日 月曜日 晴れ
ミキシングの合間に町に一軒だけある画材屋に行ってみた。
もう40年以上前の画学生だったころの話だけど。もちろん絵を学んでいるわけだから、しょっちょう画材を買わなきゃいけない。絵の具だったりキャンパスだったり、18歳になった日から親から金をもらったことがないので、ヒーヒー言いながらなんとかそれらをゲットしていた記憶が染みついていて、画材=高いという図式が頭の中で出来上がっていた。
蛇足だけど、音楽を生業にできるかどうかは、かなりの部分で自分で楽器を買ったどうかってところにかかってる。14歳のときに百貨店でモーリスW20という2万円のギターを最初に買ってもらったけれど、そこから先はぜんぶ自分でバイトして買った。高校を出たら一切金はもらっていないつもりだったけれど、母親が死んで整理をしていたら、4000円の借用書を発見。笑。それさえ分割で返していたフシがあるから、どんだけビンボーだったんだって。笑。でもまぁ、ほしいレコードは無限にあるわけだから、そりゃビンボーにもなるよね。
ところで画材屋。愉しかった。進化しきっているのか、あの頃とほとんど変わっていなかった。絵の具、一本づつバラで買ってたな、とか。僕の場合、茶色がすぐになくなるのだった。茶色と言ってもいろいろあってね。
もちろん油絵の具を買うってこともできたけど、家に水彩の絵の具を持っていたから、ワトソン紙のスケッチブックを2冊と、4Bの鉛筆、それにGペンのペン先とペン軸を買った。滞在1時間。愉しかった。ギターに出会う前は漫画家になろうと思ってたから、Gペンで漫画を描いてた。そうなると12歳とかの話だから、Gペンを握るのは50年ぶりってことになる。
しめて4000円。え、ほんとに?普段、バイクだのスノーボードだの。そんなことに金を使ってる身からしたら、びっくりするくらいリーズナブル。
夕食を終えて、描いてみた。
なんの制約もないわけだから。自由。こころの向くままに描いた。とっても愉しかった。どうして封印してたんだろう。音楽に比べて絵には閃きがないって、自分の中でのコンプレックスがあった。そんなこと、どうでもいいじゃん。誰かの評価が欲しいわけじゃないんだし。
これはちょっと素晴らしいかも。毎日、気の向くままに描いてみようと思う。アイオープナーの辻さんにこころから感謝、だね。
木炭、アクリル、パステル、油絵の具、フォーマットはたくさんある。夢は拡がる。
まずはアルバムに収めた12曲を描いてみてる。
ほんとにバカだったな、と思う。自分で自分を閉じ込めること。気持ちとしては野原に放たれたイヌみたいな感覚だよ。思いっきり全力で走れるって気持ちよさ。
昨日、私はバイクで岩内町にある木田金次郎の美術館を見てきました。有島武郎の小説「生まれ出づる悩み」のモデルとなった画家です。彼の没後、彼が使い終わった絵の具のチューブは段ボール3箱に積み上がっていたそうです。岩内の大火で全てを失ってもなお描き続けた彼の晩年の口癖が「だいぶうまくなったでしょう。でもこれからもっとうまくなりますよ。」だったそうです。作品が発するパワーとともに表現者の真髄が感じられる言葉に大変感銘を受け、私も元気を貰いました。アーティストって凄いですね。
今朝も素敵なブログ、ありがとうございます。可能性は無限大ですね。勇気をいただきました。洋しゃんの描いた絵を、いつか、拝見できる日が来るといいなと思っています。
山口さんの絵が観れるのを楽しみにしています。
絵を封印して、音楽に費やしたことも、らしくっていいなと思います。
でも、辻さんの個展を観に行ったことで画材を買い、絵を描くというループ、行動力に感嘆します。
辻
忘れてたのか見ようとしてなかったのかはわからないですが、自分がやらなかった事、あらためてちゃんと向き合ってみようと思いました。ひろしさんありがとう。