the Border

9月15日 火曜日 雨

佐藤奈々子さんのプロデュースで1996年にリリースされた、佐野元春さんへのトリビュート盤「Border」がアナログ盤として30年の時を経てリリースされることになりました。

参加させてもらった「君を連れてゆく」は特別に思い入れのある曲です。今でもたいせつに歌わせてもらっています。まるで自分が書いた曲のように(すいません)。いつだって世界でとんでもないことが起きると、ポケットに歌うべき歌はこの曲しかなかったのです。

当時僕のバンドはボロボロの状態で、奈々子さんのオファーを受け、友人たちに連絡して録音したのを覚えています。今、僕が住んでる街にあったリゾートスタジオにともだちを集めて。イントロは僕が仮住まいしていた南青山のスタジオでモーガン・フィッシャーとブレンダン・ウェイトマンで録音。イーリアン・パイパー、探したなぁ。笑。歌まで含めて一発録り。そこにみんなで上物を更なる一発録りで重ねました。

初めて聴いたときから、僕にはこの曲がこんな風に聴こえていたのです。

この曲にまつわる長いストーリーはエッセイ本「Seize the Day」の冒頭に書いたので、ぜひ読んでください。ロックンロールにまつわる円環について。録音したメンバーのうち2人は鬼籍に、1人は連絡がつきません。30年って、そういうことなのかもしれないけれど、奈々子さんが形にしてくれたことへの感謝は今になって込み上げてきます。

お会いしたら、ちゃんと伝えます。奈々子さん、ありがとう。

この時分、佐野さんが僕にこう言ったのです。「Borderは越えるのではなく、ぼかすんだ」。至言として、今も僕の胸に刻まれています。

たとえば、対話による相互理解を諦めないこと。昨日の沖縄のようなことが起きたときに、この言葉は僕に有効なのです。

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佐野元春のトリビュート・アルバム 『BORDER – A Tribute to Motoharu Sano -』
30 年の時を経て初のアナログ盤としてリリース決定!

アナログ盤リリースにあたって、佐野元春からのコメント
「1996 年、次世代のバンドが僕の歌に新しい風景を見せてくれた『BORDER』。30 年の時を越え、アナログ盤とし て再び針が落ちることをうれしく思います。ぜひあの自由な響きを、今の耳で楽しんでください。 -佐野元春」

【『BORDER』商品情報】
・タイトル:BORDER – A Tribute to Motoharu Sano –
・発売日:2026 年 12 月 16 日(水)
・品番:UPJY-9592/3 ・仕様:12 インチ アナログ盤 BLACK 2 枚組(33 1/3rpm) ・価格:7,000 円(税込)6,364 円(税抜)
・収録曲/アーティスト/編曲(全曲 作詞作曲 佐野元春)

M.01.ニューエイジ/THE GROOVERS/THE GROOVERS
M.02.悲しきレイディオ/川村かおり/根岸孝旨(Dr.StrangeLove)
M.03.サンチャイルドは僕の友達/GREAT3/GREAT3
M.04. SUNDAY MORNING BLUE/HAL FROM APOLLO ’69/HAL FROM APOLLO ’69
M.05.ストレンジ・デイズ/Dr.StrangeLove/Dr.StrangeLove
M.06. 99 ブルース/佐藤奈々子/日向大介, BUD RIZZO & 佐藤奈々子
M.07.約束の橋/b-flower/b-flower & 細海魚
M.08.空よりも高く/PLAGUES/PLAGUES & 堀江博久
M.09.情けない週末/Oh! Penelope/Oh! Penelope
M10.君を連れてゆく/HEATWAVE/ALL MUSICIANS

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the Border への4件のコメント

  1. ナカムラ より:

    とても感慨深いですね。
    君を連れてゆく
    何度でも再生してやるって励まされます。
    僕がこの世からいなくなる時に、この曲をかけてほしいと伝えています。
    歌に励まされて生きてきた。
    この歌があって、今があるように感じています。
    山口さん、ありがとうございます。
    佐野さん、ありがとうございます。

  2. マサトシ より:

    ロックは自分自身であることの勇気をもたらしてくれると思う。
    そして優れたロックは
    時代が変わっても変わらない何か永遠の新しさで
    聴きたい時に光強く心を励まし涙する力があると信じます。

    そして嘘の為に眠らされた真実をメッセージすることも。
    たとえ私達が不完全な完全の束の間のコメディーだとしても。
    もしそれが誰かの罠だとしても。

  3. 溝口健治 より:

    佐野さんの長年のファンであり、そしてHEATWAVEの長年のファンである僕は、最近特に思う事は、この曲を歌う山口さんに(とてもいい意味で)佐野さんのエッセンスが全くないのです。 これは佐野さんの曲ですが、でも山口さんの曲でもある。 そう思っていつも客席から見て、感じています。 

  4. ハートロッカー より:

    Spotifyに佐野元春さん名義の『君を連れてゆくLive2011』ある。

    山口洋さんの名前は無いけど‥‥山口さんから歌い始める。

    まるで魂が絡まり合った様な2人のコラボレーションが素晴らしい!

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