禁句と山ワサビ

5月31日 金曜日 晴れ

誰かに向かって「忙しい」と云うことを禁句にしてる。とは云いつつも、無意識のうちに云ってたりもするけど。とにかく、その言葉を発している自分が嫌い。

どうしてか?

僕の場合、誰かに何かを命令された、なんてことは皆無。すべての行動は自分が能動的にやろうと思ったことか、「目的を達成するためには避けて通れない面倒」なのだから、すべての責任は自分にある。だから、呼吸する暇もないほど忙しいと感じるのであれば、自分で自分をマネージできてないってことなのです。(←しょっちゅうある、哀)残念。

今朝の場合がまさにそれ。こんな時は自分のヴァイヴレーションがおかしい。やばい、約束に間に合わないとガレージから車を出した。その瞬間にガスススススー、と嫌な音。あの、その。年間に4万キロくらい走るけど、車をブツけるなんてことはない。それを、しかも、自分ちのガレージだよ。あり得ないよ。

たぶん、もう限界ですってメッセージなのです。こういうときは。判断が冷静ではない。無駄な出費より、あまりのケアレス加減に自分で凹むけれど、思い切ってこういうときは、その日のスケジュールをすべて変更してみます。流れを変えてみる。それもまた自由業者だからできることなんだろうけど。そうしなきゃマズいと感じたときは、流れを強制的にでも変えなきゃマズいです。

———————————————————-

良さげな流れって何だろ?

そうだ。昨日、北海道から山ワサビを送ってもらったんだっけ?それを頂こう。気持ちが変わる気がする。

ランニング日和だったけど、今日は止めよう。自分を見つめて、静かに自分のコア(核)に降りていこう。

———————————————————-

おとといのHW SESSIONS #3にわざわざ沖縄からともだちが来てくれてたのです。彼は前もって連絡もくれません。思い立ったら、急にやってきます。僕は彼のそういうところが好き。審美眼も含めてね。彼のメールを勝手に引用。

挨拶もできずに失礼しました。
ライブ、すごく面白かったです。
ほぼ新曲だけで成立してしまうところがすごいし
結構な爆音だったけど、言葉がちゃんと届くということにも驚きました。

リリースが待ち遠しいっす。

でも、レコーディング待たずに、ライブ音源をどんどんフリーで出していけばいいのにとも思いました。
そーすれば、より多くの人の耳に届くし、
パッケージはパッケージで、これまで買ってた人は買うんじゃないかと。
ライブ会場に足を運べるのは、ごく限られた人だし、
完成型じゃなくても、どんどん変化していく様を聴けるのは楽しいと思います。

———————————————————-

ありがとう。こういう意見はとっても嬉しい。失敗もするけど、生きてる限りはチャレンジャーでありたいです。CDは売れないと云われようが何だろうが、オーディエンスを信じて音楽を続けたいす。

関係ないけど、以前彼は「山口さん、枯れてる場合じゃないっすよ、色気っつーかエロさ足んないっすよ」みたいなこと云ってたんだけど、彼のエロエロ試験にオレは合格したのだろうか?とっても知りたい。(笑)

話を戻して、と。このHW SESSIONS、もともとのアイデア。

僕らのパフォーマンスはレコーディング・スタジオよりライヴの方が優れてたりするのです(特にオレ)。だから、ライヴ盤として録音するのではなく、ライヴの現場でレコーダーを回しておいて、それを作品のベーシックなもの、あるいは素材として使うという目的もあったのです。バンドの演奏もかなり宇宙に到達し始めたことだし、来月からはレコーダーを回してみようかとも思っています。みなさんが「目撃」した瞬間が新作に使われる「かも」しれないってことです。

———————————————————

一方、僕は僕で、ソロのツアーでは、楽曲の完成度を上げるため、こちらも「ほぼ」新曲だけで構成されたライヴを続けています。6月は金沢、高岡、横浜、長崎、福岡、熊本を廻ります。もう少し新曲を書き続けたいので、旅はこの後もしばらく続けることにします。告知はもうちょっと待っててください。

16日の横浜サムズ・アップで僕のソロを観て、19日の吉祥寺でバンドを観る。おなじ新曲でも響きはまったく違うと思います。面白いと思うよ。

———————————————————–

たくさんのアイデア、意見をありがとう。僕らに伝えたいことがある人はメールでも、blogのコメントでも、遠慮なくどうぞ。

明日は福岡じゃー。

これが山ワサビ(土つき)。ココロの深ーいところ、洗ってくれそうな気がする。

これが山ワサビ(土つき)。ココロの深ーいところ、洗ってくれそうな気がする。

カテゴリー: 未分類   パーマリンク

禁句と山ワサビ への14件のコメント

  1. 愛ぴょん より:

    エロエロ試験の結果、ほんと知りたいっすねー。

    ヒロシさんが宇宙人になる日は近し♪

    明日の「勝手にニューポート」のアーティスト紹介で掲載されているヒロシさんのお写真、よかですよー

  2. 函館ゆうげん より:

    食べ方は教わったと思いますが、
    この時期の鰊と合わせるのが北海道の作法です。
    すりおろしたものを飯に載せお好みの醤油でいただくのも良いです。
    火を通しさえしなければパスタでもうどんでも合いますよ。
    砂糖を少し足すと辛味が増すのが楽しいです。

  3. 地元でライ部 甲斐 より:

    横浜で聴いて、その3日後に吉祥寺で聴く!!
    鮮度と調理の違いを感じられるって、パッケージングされる前だからこその贅沢な瞬間ですよね♪

  4. Froggy II より:

    「流れを変える」ってこと大事ですよね。すごくわかります。「ちょっと今、違うよね?」って外界が教えてくれますもんね。そんなときは意識を変えてタイムトラベラーになる。ところでHW SESSIONSをUstで見られたらいいのにな、って思うこともありますが音も難ですし、音楽家の立場からしたら違うのかな?とも。スタジオ以外の自然界での演奏音も聞いてみたいなあ・とか。

  5. 日高 より:

    すいません。よってます。山口さん夜の地下鉄にのって閃いた歌を作ってください。お願いします。

  6. toshie, tokyo より:

    そうかぁ。「ココロの深ーいところ、洗って」くれるから、聴くんだ。聴きに行くんだ。読むんだ。そうだ。それを今。いっぱい、いっぱいだから、ありがたい。thank you.

  7. daisy より:

    沖縄の友だちさんの意見に賛成です。
    音質の問題があるのかもしれませんが、
    とにかく俺は新しい歌を日々聴きたい。
    また、配信はライブに行きたくても行けない多くのファンに投げかけるためには使いやすいツールだと思います。
    無料で配信するなら、ダウンロードした人は必ず感想を書き込む、という条件を付けても良いかもしれませんね。
    配信をぜひ前向きに検討してほしいです。

  8. daisy より:

    追記。
    配信するとしても、マスタリングなどの作業は、
    信頼できる人に任せて、新作の制作に支障がないように、
    してもらえると、なお有難いです。
    とにかく一日でも早く新しいアルバムを聴きたいんで。

  9. きょーこ より:

    バンド2回、ソロ1回聴きに行きましたけど、毎回違っていて、スリリングで、その上けっこうに毎回完成されてる…。完成されてるけど、次に行くとまた違った完成のされ方で出来上がっていて、予測不能!うわー、なにこれ?とワクワク満タンになります。で確かにバンドでも歌詞がきちんと聞こえる…。本当は毎回行きたいくらいです。嬉しくてへらへらしちゃう。あんなレベルでセッションしながら進化していくバンド、めったにいないんじゃないかなあ。迷ってるかた、行ける日があったら是非行かれることをオススメします。一期一会だから。

  10. とも@秋田 より:

    おつかれさまです(^_^)☆
    山ワサビおいしそう〜
    新曲できたら会場で売って欲しいです。新曲聞きたいです。
    秋田にもぜひ来てください(^∇^)

  11. マンサク より:

    7年前に長崎に戻って来てから、洋さんが長崎に来られる際は毎回参戦しています。

    以前東京に住んでいた頃は、ちょうど「LONG WAY FOR NOTHING」が出来る前で、
    可能な限り「追っかけ」してました。
    確か千葉の柏のピーナッツ会館(でしたっけ?)のソロで、
    洋さんが「友達に勧められ、テクノをやってみました」といって演奏された
    「STILL BURNINNG」を初めて聴いたのを覚えています。

    今度もそのワクワク感を思い出しながら、車飛ばしてR-10へ参戦します。
    よろしくお願いします。

  12. 野崎洋子 より:

    「流れを(強制的にでも)変える」なるほどねー。オイラも頑張ろ!

  13. kumiko より:

    バンドは生もの生きてます。
    山ワサビのように鮮度を一番に大切にしたい部分じゃないのかな~
    ライヴハウスで演るのは伝えたい言葉や気持ちがあるから
    レコーディングの作業は音源を残す作業なのかな!?・・・。
    出来るだけ時間に都合をつけて私は足を運びたいと思っています。
    遠方で中々観れない方もいらっしゃるとは思います。
    気持ち察します。
    でも配信・・・どうなのかな?難しいね・・・。

  14. 西川達之 より:

    バンドの新作をいつかアナログ盤で聴いてみたいですね、なかなかアナログをいいシステムで聴けるリスナーは少ないとは思いますが、佐野元春さんの前作をアナログ・CD・ダウンロードカードのデラックス版で買って、同じシステムで聴いたらアナログ盤の音が一番好きでした。予算のことはわかりませんが、色々な選択肢があると嬉しいです、最近ではBlack DubやNeil Youngの新作も同様な形態で販売されてます。
    Heatwaveの新作、アナログ盤でも発売、夢があっていいなと思います。

野崎洋子 への返信 コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>