encouragement

2006/01/26, 20:44 | 固定リンク

1月26日 木曜日 晴れ 

 もうやることがなくなった。絵を描いていた頃、一番難しかったのは、どこで止めるかって事だった。あそこに「赤」をちょっとだけ入れてみよう。そんな考えで、取り返しのつかないことを沢山やってしまった。
 マネージャーがコーヒ−片手にやってきた。聴いていわく、「何処を悩んでんのか、ちっとも分かりませんねぇ」。そ、そう?そうかもしれんね。
 夕方。4日に渡るフントーの末、HWニューアルバム・プロジェクトの記念すべき1曲目が仕上がった。長かったけど、充実した旅だった。
 我々のアルバムにはいつも「For love help, and encouragement on the way」と記されている。実のところ、僕はいつも「encourage」の恩恵を受けている。このブログを観て、沢山の友人たちが電話をくれた。旧知のエンジニアとか、食べ物の差し入れも沢山。ありがとう。中でも「驚愕」するほど嬉しかったのは、以前ここ

http://www.five-d.co.jp/heatwave/blog/index.php?id=05110014

に書いたS氏からかかってきた突然の電話だった。

「もしもし?誰だか分かる?」
「分かりません」
「俺だよ。S」
 
 その声はとても片方の足を切断した70代の男性のものではなかった。

「退院したんだよ」
「良かったですねー。ところで酒とか飲んでませんよね?」
「飲んでるよ。ビールは酒のうちに入らんからね。毎晩、孫娘くらいの年齢の女の子に電話して、飲んでるよ。それがね、みんな来てくれるんだよ。あっはっは」

 あっはっは。じゃないと思うけど、エロは元気の源であることは俺も認める。エロ万歳! Dirty old man。
 何だかんだ。

 彼はエネルギーに満ちていた。創作の意欲にも満ちていた。ま、負けられん。俺なんて彼の半分ほどしか生きてない。今年中の再会を誓って電話を切った。うっしゃー、俺もがんばるぞ。おーっ。

 
 

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by 山口 洋