ソロ・ツアー

2006/01/22, 21:09 | 固定リンク

1月22日 日曜日 晴れ 
 
 ソロ・ツアーの事を書いておきます。全国各地で多くの人々が協力してくれていると聞いています。この場を借りて、心から礼を云います。本当にありがとう。ツアーを思い立ったのには幾つかの理由があります。まずは、一年間のアルバム制作期間中に、この国をもう一度自分の目で見ておきたかったこと。NYはアメリカと云う国の中にあるけれど、一般的なアメリカとは相容れません。同じように、トーキョーもまた、ヒジョーに特異な街です。僕はトーキョーのど真ん中か、阿蘇の大自然と云う、とても偏った場所で殆どの時間を過ごしているので、この国が今どうなっているのか、できるだけ見てみたいのです。「株」と云うバブルに本当に多くの人が浮き足だっているのか?僕はそんなことはないと思います。それゆえ、バンドでは行くことが難しい街を中心に選びました。出来るだけその街を自分の足で歩き、沢山の人に会えたらと思っています。
 今回のツアーは、多分スタッフは帯同しません。一人で廻ります。ひえーっ。かなり過酷ですが、その方がより見えてくるものがあると思ったからです。途中で僕が「もうダメです」と音を上げたら、話は別ですが。ヘタレる可能性も否定しません。なので、いつもは一人のライヴでも楽器を3〜4本使ってますが、ギターは一本しか持てません。音響のスタッフも当然居ません。ミュージシャンとしての力量が問われるってことで、アクシデントも楽しみます。あ、絃が切れたら、ライヴは中断します。「ヒロシの公開絃張りショー」をお楽しみ下さい。すいません。
 願わくば、旅の過程で曲を書き上げたいと思っています。(出来んのか、おまえ?)それらを育てつつ、南下していくつもりです。(ほんとかよ?)でも、せっかくいろんな街に行くんだし、ヤンバルクイナを見るような気持ちで僕を待っててくれた人には、「あの曲をやってくれー」っちゅーリクエストに応えるかもしれません。遠慮なく、ライヴの最中にどうぞ。あ、空気は読んでね。
 もちろん、HWニューアルバム・プロジェクトに賛同してくれる人々も各地で募集します。地方で手に入れずらいアルバム等も出来る限り揃えておきたいと思っていますが、何せ一人なので(持てないちゅーの)、良い方法をスタッフと考えておきます。せっかく旅をしているので、気の利いたものはないかな、と考えて、ポストカード・ブックを制作中です。間に合えばいいけど。僕の写真ー愛してやまないアイルランド・ドニゴールの風景ーと言葉が入った絵はがきが30枚綴りの本になっているものです。
 それから、あちこちでいろんなミュージシャンが出てくれることになりそうです。せっかくなので、出来る限り多くのミュージシャンと音楽で会話したいと思っています。何にせよ、見かけたら気軽に声を掛けて下さい。一般的に思われているほど、怖い人間ではありません。
 
 明日からはレコーディング第一クールで録音したものをミックスする作業に入ります。ええもん録れてます。実験、冒険。充実してます。楽しみにしていて下さい。多謝&再見。

by 山口 洋