林檎がたわわに実るとき2007、青森県弘前市にて

2007/09/23, 19:13 | 固定リンク

9月23日 日曜日 

 これを書いているのは24日。環八の激しい渋滞のさなか、時間がもったいないので、ダイアリー執筆。

 弘前に行くのは今年3度目。そしてトリオとは云え、17年振りにバンドでの参上と相なった。空港を一歩出た時点でもう空気が違う。都会に住む俺が忘れていた、「秋」のひんやりとしたそれ。街までの道中、林檎たちがたわわに実ってる。ラブリーなんだ、この光景が。まるで車内まで匂ってきそうなくらい。確かにこの街の女性は林檎みたいにきれいな肌をした人が多いんだけど、それってやっぱり林檎が影響してるんだろうか?

 ここに至るまでの経緯はもう記さない。小さだけれど美しい街があって、日々の中で音楽を必要としてくれる人が居る。だから、行く。10周年を迎えたハコのオーナーも、スタッフも、呼んでくれた人々も、共演したクリープスも、本当にまっとうに「人間」である人たちなのだ。弘前は長い旅の中で見つけた「Land of music」。確かに客席はシャイだったかもしれないけれど、それでいいじゃないか。愉しんでいてくれたのなら。5年以内に4人のヒートウェイヴでって、あんた、次までまた17年かかてったら、俺、還暦だっつーの。沢山の人が新しくCDを手にしてくれた。それを光景を観て、今回の首謀者の一人、学ばない男、ヒロシ(52)が一言。「ほらみろ、まだヒートウェイヴ知らないやつがこんなに居るんだぞ、だったら、可能性は無限だし、続けようぜ、もっと」。あはは。あんたって人は。ほんとにもう。君は池畑潤二の飛沫を観たかい?渡辺圭一がチューニング間違えていちばんおいしいとこで、ずっこけたの
観たかい?クリープスが弘前でしか書けない歌を紡いでんの、聞いたかい?マグネットがありがちなFUCKなハコじゃないの、何となく分かってくれたかい?レコ−ド会社に居る奴だって、東京から自分の金で飛んできて、物販を自主的に手伝ってくれてたりする。愛すべき東北のハコたちが、勝手に繋がってゆく、弘前の某ミュージシャンはアイルランド,ドニゴールに飛んで、いろんな経験をした。それでいいじゃねーか。ありがとう。また会おうね。ひさしぶりに美味い酒飲み過ぎたよ。ブラボー、弘前。多謝&再見。

by 山口 洋