アナウンス

2007/10/31, 01:57 | 固定リンク

10月31日 水曜日 曇り 

 打ち合わせ、ミーティング、想いを伝える、エトセトラ。今日は音楽を伝えるために、その土台を作る。つまり喋って喋って喋り倒す。そんな一日。弁護士、音楽事務所社長、音楽出版社社長、パッケージ・デザイナー、グラフィック・デザイナー、ヴィジュアル・クリエイター、編集者、テイラー、ジュエリーデザイナー、ナレーター、パタンナー、ファッションモデル、ファッションデザイナー、作家、エトセトラ。職種は違えど、想いが通じる人々と語って語って語る一日。でも、俺たちが進んでいる道が歪んではいないことが、あぶり出しのように 目の前に浮かび上がってきた。イエス!「不可能とは自分でそう思うから、そうなんであって、決してそうではない」。それを実感した一日。相変わらず、ハードな日々は続きますが、異様に充実しとるとです。一番嬉しかったのは、この日々の中で、ようやく新しい音楽が自分の頭から湧いてきたこと。旅、そして日々の中から浮かんできたものを逃さないように、明日はどこかでそれを形にする作業に没頭してみたいとです。それは、俺の本分だし。

 話は音楽から逸れるんだけれど。ある光景を観たとです。ツアー中の高速道路のパーキングエリアにて。最近は焼きたての小洒落たパン屋なんてものもあったりするとです。レストランでゆっくり食事をする時間もなかったので、俺は10人ほどの列に並んで、レジで支払いを待っていたとです。観察していると、店員はまずパンひとつひとつを違うビニール袋に入れ、それにテープを貼る。更にそれらをでっかい小洒落たビニール袋に入れる。俺は「ちょっと待て」と思ったとです。おそらく殆どの人はこれを高速道路で走行しなから食するに違いない。おそらくすぐに。そしてビニールは即座にタダのゴミと化す。にも関わらず、この過剰なまでの包装は何なのだろう?と。そのコストは当然価格に上乗せされてるのです。そのサービスはユーザーが望むから行われるとです。レジが俺の番になるまで、少なくとも二人はこれを拒否するだろう、と読みました。しかしながら、結果は否。その事実に愕然としたとです。俺は過激にエコを叫ぶ気はありません。そんなに立派な人間であるはずもなく。ただ、地球温暖化の今、こりゃあり得んやろ、と思ったのです。まだ具体的にアナウンスできる状態にはないけれど、我々も音楽をやる上で、出来ることを考えていきたい、と思っています。何故なら、音楽や誰かを愛することも、パンを喰うことも、何もかも、繋がっていると思うからです。

 「made in Aso」、自分の店(もちろんレコード店に限らず)で売りたいと沢山のオファーを頂いています。ほんとうにありがとう。できるだけ自分で足を運んで、上記のような事(音楽だけに限らす、いろんな事は繋がっていると感じられる場所)を広げていきたいと思っています。ある程度まとまったら、アナウンスするつもりです。引き続きどうぞ、よろしく。

追伸
書き忘れたっす。ベリー近日中に、次なる作品の「映像予告編」がこのサイトにアップされると思います。ストリーミングではなくダウンロードが自由にできるように、と考えています。愉しみにしていて下さい。

by 山口 洋