反戦、島根県出雲市にて。

2007/10/25, 04:15 | 固定リンク

10月25日 木曜日 晴れ 

 午前4時。さんざん飲んだ。正確な文章を書く自信、まるでなし。でも、今日は書き残しておきたいことがあるから、書く。

 まず、山陰にはずっとサポートしてくれている人々が居る。20年に渡って、だ。俺もそうだけど、奴らにだって浮き沈みはある。今回の担当者(この表現はどうだか)はメガネ屋のケンタ。奴と話していると、メガネ業界と音楽業界が抱えている問題はほぼ同じである。で、奴は魂入れて、この入魂の眼鏡を小さな町で売っている。決して安くはない。けれど、この眼鏡は素晴らしい。ごめん、俺も酔っていて、きちんと文章が書けないんだ。要するに、量販店とは違うやり方で、眼鏡職人に直談判して、技術を駆使して、この入魂のメガネを作って売ってるってことだ。それは俺たちの「羽根」の流れとまったく同じだ。一生モノなんだよ、多分。
 そしてケンジ。彼の店で俺は歌った。前から奴はタダ者じゃないと思ってた。奴は(俺の記憶が正しければ、今年)8/6に広島に居た。そして何がしかのメッセージを受け取った。居ても立っても居られなかった。その日のうちに奴は首筋に下記のタトゥーを広島で彫った。信じられん。俺とて、想いは同じだとも。でも、それを多分、一生首筋に彫ることはないと思う。何故に、それを背負って生きていくのか?ああ、面倒臭い。でも、彼は隠しようがないあの文字を背負って、息子の学校での面談にも行くのだ。俺はちょっとばかし、シビれた。奴はソウル・フラワーと一緒にこの街で演奏したいのだ、と。だから、俺は中川敬に電話した。留守電だったけど。そう遠くない未来にそれは実現するだろう。

 バカでも面倒臭くても何でもいい。それぞれまっすぐに生きることだと、俺は思う。ありがとう。もう、俺もこれ以上文章が書けんのだ。また戻ってくるぞ、出雲。その前にソウル・フラワーの出雲公演、実現すると、俺も嬉しい。ありがとう。

img07100022_1img07100022_2
by 山口 洋