神様、仏様、稲尾様、熊本にて。

2007/11/13, 02:52 | 固定リンク

11月13日 火曜日 曇り 

 熊本である。ぺいあのplusである。体力が著しく低下してきたから、リハーサルの後、ホテルに直行して、撃沈した。
 でも俺には約束があった。男のそれだ。昨日、久留米のサウンド・コスモの連中とした約束だ。残存体力と相談しながら、どうやったらこの場所が豊かな場所になるのか、それだけを目指した。すまん、カメラも忘れた。多分、このお店の経営ポリシーと、客席に助けられたんだと思う。まだ、俺には闘う気力があった。愉しんでくれたかい?

 終演後、稲尾さんの訃報を聞いた。悲しかった。俺の親父が酔っぱらうと、決まって「あのな、稲尾が日本シリーズで3連敗のあと、4連投してな、西鉄がな、云々」。稲尾さんはある種の九州人にとって、西郷どんの次に偉人だったのだ。俺が彼が投げている姿を生で観たことはない。でも、俺より上の世代が、酔うと必ず、あなたの話をするのを聞いているのが好きでした。ありがとう。

 では、生きている俺たちがすべきことは。
 ここぺいあのplusのマスターは新しいものが好きです。今日初めて、彼のピアノを聞いたけれど、本物っす。ここのマルチケーブル(専門的な話でごめん)はイーサネットです。このような正真正銘のおっさんが街の音楽を発展させていくとです。まだまだ先達から学ぶ事は山ほどあるとです。ありがとう、熊本。また戻ってくるけんって、ここ、ある意味俺のホームタウンやん。

by 山口 洋