敗者復活の歌、大分にて
2008/06/13, 01:46 | 固定リンク
6月13日 金曜日 晴れ
山の家で陽光と共に目覚めた。かすかに飲み過ぎたけれど、午前3時、季節はずれの満天の星空に、静かに託した想いだけは一生忘れないだろう。
大分の港の近くの小屋で、俺的おサルちゃん(褒めてますから。彼女はとっても動物的直感に優れてるのです)タテ・タカコとライヴ。これは彼女の進行形のツアー「敗者復活の歌」に三カ所だけ、請われて帯同するもので、楽しみにしていたのです。久しぶりのライヴは、当たり前だけれど、普段日常生活では使わない脳味噌が活性化される。そして、最後には何も考えない。フィジカルとメンタルなものが巡り会う場所、そこには「直感」しかない。考えていたら、もう間に合わない。動的に「無」。静けさに「有」。近頃の俺は考えすぎていたのだと、考えすぎていたのだと、ライヴが教えてくれた。
タテ・タカコが歌い始めた時、俺は客席でそれを聞いていた。彼女の呼吸は歌になっている。それが素晴らしい。久しぶりに歌の力を感じた。それから楽屋に戻って、カーテン越しに彼女の歌を聞きながら、歌を書き始めた。こんなの、初めての経験だ。自分の本分を思い出したのだ。俺が存在していることで、誰かを傷つけているのはどうしても、耐えられなかった。
君が白なら 僕は黒
混ぜても 灰色にしかならないのか?
応えは否
僕は道を作り 君は虹を架ける
いつか きっと 滲んでいく
君が♯なら 僕は♭
にごった音にしかならないのか?
応えは否
君は光をつくり 僕は影をつくる
いつか きっと 響きあうだろう
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