生と死

2008/06/10, 03:09 | 固定リンク

6月10日 火曜日 晴れ 

 「生」は累々と横たわる「死」の上に成り立っている。例えば食物。我々はすべて「屍」を食らって生きている。遠いことでもで何でもなく、それは身近にある。忌まわしいものだとは思わない。そして、「死」を見つめたとき、見えてくる確実な「生」がある。だからこそ、一瞬一瞬を大切にしたいと思う。深夜の高速道路で流れていく景色を見ていたら、突然目頭が熱くなって止まらなくなった。幼い頃から刷り込まれた言葉「人は独りだ」。けれど俺は「一人だけれど、独りじゃない」といつだって反駁して生きていたい。

by 山口 洋