怪傑アキラと江戸中、秋田市にて。

2008/11/22, 14:49 | 固定リンク

11月22日 土曜日 雨 

 秋田道はチェーン規制になった。以前、東北を舐めてかかって、ヒドい目に遭った俺に、東北人が追い打ちをかける。いわく、「どんなに運転が上手くても、雪道だけは無理です」とか、「アイスバーンではチェーンは何の意味もありません」とか、いろいろ。そこに怪傑青森人アキラ。「ヤマグチさんを待ってる人が居る以上、東北人として、僕が責任持って送り届けます」。アキラは青森から7時間かけて、4wdを駆使して、仙台近郊に居る俺を迎えにきてくれた。俺とて、運転には自信がある。でも雪道はまったくの素人だ。北海道のタクシーの運転手さんみたいな、ドリフトする距離まで考慮した上での運転などできるはずもなく。よし、その厚意の上に乗っかろうではないか。かくして、 アキラとヒロシ。男二人の旅が始まる。
 アキラのおかげで無事秋田に着いて、今夜の飲み屋を探した。その店「江戸中」は凛とした佇まいで秋田の街に立っていた。創業70年、老舗のおでん屋さん。ボロボロになるまで使い込まれたヤカンや漆塗りのカウンター。リーズナブルなそのプライス。付け足して70年守り続けた、その秘伝のタレ。俺が求める究極の飲み屋の姿がそこにはあった。俺とアキラ、かなりカンドー。秋田に行かれたら、是非行かれたし。「江戸中」。

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by 山口 洋