2009/01/13, 17:01 | 固定リンク

1月13日 火曜日 曇り 

 某ミュージシャンに「本当に休み下手やなぁ」と微妙な関西弁で云われたのだが、その通り。急に時間が出来ても、チェーンがはずれた自転車みたいな気分で、何をして良いのやら。漕いでも前に進む訳もなく。友人からメールが来て、ピート・タウンジェントもミキシングのしすぎで耳を痛めたらしいんで、気をつけてくださいね、と。確かに。よっしゃ、ここはいっちょ、身体を鍛えるかと、泳ぎに行ったら今日に限ってプールは休み。とほほ。創作活動に切り替えるには、なにがしかのきっかけが必要なようで。多分、使うべき脳味噌の場所が違うのだ。あまりにも近年ドメスティックにやりすぎたから、国外逃亡じゃーと意気込んでみたら、パスポートが切れていた。ううっ。
 そんな時、某番組にバンド30周年に関するコメントを求められたので、転載しておきます。本人としては、本当にこんな気分なのです。

「1979年から、だらだらと云うよりは、これしかねーだろ、できねーだろと、本人達としては、しごく真面目に取り組んできた挙げ句の30年。でも、何処かにたどり着いたのか、と自分に問いかけてみたなら、そんな感慨は「見事なほどに」まったくありません。ただ、ひとつだけ云えるのは、音楽はどんな時も僕らを裏切りませんでした。求めても求めても、何処にもたどり着かない(きっと一生)深遠さがそこにはあるのです。この道に取りつかれてしまったからには、ずっとそこを歩んでいくつもりです。

 振り返ることと、何かを祝うことが極度にヘタクソな僕らですが、これを機に、手に取ることができなくなっている過去のアルバムはきちんと整理したいと思っています。そして、何よりも、こんな時代だからこそ、「音楽には力がある」ことを新しい曲で、証明したいと思っています。これまでのたくさんの声援に心から感謝します。これからもどうぞよろしく。」

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by 山口 洋