born into a light
2009/04/06, 20:31 | 固定リンク
4月6日 月曜日 晴れ
どうやら昨夜はやってしまったらしい。激しい二日酔い。一歩も動けないall or nothing、ゼロかゲロ。仕方がないから、買ってあったショーン・ぺン監督の「into the wild」をDVDであらためて見、ライアン・アダムスの新作を聴いた。
ショーンのその映画は、映画館で観たときとまた違う印象 - 深さを感じさせた。「幸福が現実となるのは、それを誰かと分かちあった時だ」。その台詞が前にも増して胸に刺さった。そういえば、石橋凌さんに会うと、僕はショーンに関する質問しかしない無礼な男だ。彼がショーンの二作目「クロッシング・ガード」にオカマの役で出演しているからだ。ジャック・ニコルソンと堂々と渡り合っている素晴らしい演技だ。映画を見終えて、僕はこう思ったのだ。このような男(ショーン)と本気で仕事がしたい、と。僕に音楽を作らせて欲しい、と。彼が作った4本の映画に僕はどれだけ励まされてきただろう。主人公は多かれ少なかれ、自分とひどく似ていた。見終わって、即ハッピーになんて、なる訳がない。でもじっくりと時間をかけて、結果的には、僕をもう一度奮い立たせる。きっとこの世では「少数派」かもしれないが、このような作品を必要としている人々が居る。筑紫哲也さんが遺してくれた言葉、「少数派であることを怖れるな」と合わせて、二日酔いの中で、ひどくポジティヴな気分になって、そして吐いた。
一方、ライアン・アダムスの新作は今の僕には、心のド真ん中に直球を放り込まれたような作品だった。1曲目で「we were born into a light」と歌い、2曲目で「go easy, go easy , but go」と歌い、3曲目で「fix it!」と云われるに及んで、完全にKOされた。参りました。久しぶりにエレクトリック・ギターを弾きたいと思った。僕はリスナーであり、そして表現者でもある。ならば、自分がやるべきことは何なのか、この二つの作品が教えてくれたのだった。
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