Long way for nothing
2009/04/23, 16:27 | 固定リンク
4月23日 木曜日 雲り
身の回りで、いろんな事が起きている。ひとつやふたつならまだしも、同時多発的に起きている。何だか、抗いようのない巨大な力が働いているとしか思えない。しばらく時間が経てば、「なーんだ、そんなことだったのか」と笑える日が来るのかもしれないが、当事者たちは、深く傷つき、悩み、苦しんでいる。乗り越えられない試練は与えられない。そんな事、頭じゃ分かってはいるし、何てこの世は不条理なんだ、と嘆いたところで、何も解決しない。自分が頑張っても、いや、頑張れば頑張るほど、どうしようもなくなることってのがこの世にはある。テレビをつければ、母想いのタレントが介護に疲れ果て、父の墓前で自らの命を絶ったのだ、と。彼女をそこまで追い込んだものは何だったのだろう?人気者が公園で泥酔して、裸でわめき散らしていた、と。そりゃ、そうだろう。僕だって、たまたま「逮捕」されなかっただけのことだ。オースターが云うように、人間の落下を止めることができるのは「愛」だけだと思う。それが親なのか、友人なのか、恋人なのか、場合によるだろうけど。けれど、人は一人で、そして独りではない。僕らには「不自由だと嘆くだけの自由」がまだ与えられていると思う。
明後日のARABAKIには映像チーム(mood films)と組んで出演する。彼らから、映像の一部が送られてきた(写真参照)。彼らにはいつも全幅の信頼を寄せているから、僕が事前に注文を出したことはない。で、送られてきたのが以下の写真。「これって、すげー直球だよな」と僕が聞いたなら、「はい。ど真ん中直球(120km/h)で玉砕覚悟です(笑)」と。きっと、彼らは時代をこのように捉えているんだろうし、このようなものが必要だと、彼らは思ったのだろう。なので、僕も全力でそのステージに向かいます。楽しんでください。
それでも世界は美しい
かつて少年だった君は死んだ
頑なすぎた君も死んだ
「未来」と云う言葉も消えた
確かに 君は大人になった
背負うものは減ることがなく
恋した時のときめきや
愛にしか語れない言葉が
遠くに霞んでゆく
あまりにも多くの薔薇が
手のひらをすり抜けてゆく
それでもこの世界は美しい
実らない日々の夢をどうか忘れないでくれ
俺に輝く鉛筆をくれ
この世界が崩れ落ちる前に
名もない花のささやきを
どうしても君に伝えておきたい
あまりにも多くの水が
橋の下を流れてゆく
それでもこの世界は美しい
憎しみの嵐が 今日も吹きすさんでいても
それでもこの世界は美しい
実らない日々の夢をどうか忘れないでくれ
君に感謝しよう
君に会いにいこう
無への長い道のり
ゆっくり坂をおりてゆこう
それでもこの世界は美しい
憎しみの嵐が 今日も吹きすさんでいても
それでもこの世界は美しい
実らない日々の夢をどうか忘れないでくれ
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