dancing in the luna park

2009/08/31, 19:45 | 固定リンク

8月31日 月曜日 暴風雨 


奇妙な旅は終わらない

何処へ行くのか 誰にも分からない

観覧車は廻り続けるだけで

決して止まることはない

自分だけが正気だと思っていた

それは狂気の始まりに過ぎなかった

頭蓋骨の裏のスクリーンには
いつも
トラウマの映画が映ってた

奇妙な夢を見続けてる
遊園地で彼は踊り続けてる

観覧車に宿る小さな瞳は

ゼロに向かって廻り続けてる

子供は言葉を失ってる

大人がそれを拾い集めてる

何だかはかない眺めだね

2人は凍りながら笑っている

孤独な人々の横顔は

決して不幸を嘆いているわけじゃない
まして夢を見ているわけでもなく

ただ踊り続ける それだけのこと

花のようにはかない日々だね
凍りながらにっこり微笑んでいた彼女
花に埋もれた墓場の下で

プリンセスは静かに朽ちてゆく

奇妙な日々は終わらない
何処へ行くのか誰にも分からない

全ては幻のように

浮かんでは消えてゆく

裏通りでは女達が

感心しない日々を送っていた

けれど擦り減るのをただじっと待っていた訳じゃない
ある冬の晴れた日に

孤独な人々の横顔は

決して不幸を嘆いているわけじゃない

けれど夢さえも見ないわけではなく

ただ踊り続ける それだけのこと

いつか全ての言葉が語り尽くされても

この空しい旅はどこまでも続いてゆくだろう
遊園地で踊り ほんの少し自分を忘れ
どこまでも踊り続ける それだけのこと



陽はまた昇る/Everyone is waiting for the sunrise

最終電車を待っている
君は冬のホームに立ち

全てを失った悲しみが
胸に拡がるのを感じている

放浪への憧れと

人恋しさのと狭間で
平隠な毎日を

君はいつも怖れていた

我が道を行くことだけが

誠実さだと疑わずに
小さな嘘 積み重ね
そして今や帰る場所もない

夜のために窓を磨き
帰らない君を待つひとがいる
癒されない痛みが

胸の中 彷徨っている

失くしたものの行方さえ

彼女は分からないままに

自分に足りなかった何かを
手探りで求め続けている

安らかな夜を過ごし
幸福を胸に感じていたのに

信じてる 待ち続けてる

そして明日の朝 陽はまた昇る

Everyone is waiting for the sunrise
Everyone is waiting for the sunrise

Everyone is waiting for the sunrise
Everyone is waiting for the sunrise

誰もがみな

分かれ道に立ち

ふりそそぐ 哀しみの上に
明日の朝 陽はまた昇る

Everyone is waiting for the sunrise

Everyone is waiting for the sunrise
Everyone is waiting for the sunrise
Everyone is waiting for the sunrise





たったひとりの友人


心に爪痕だけを残し
流れ星のように消えていった君は
俺にとってたったひとりだけの友人だった

歌わずにはいられない想い
描かずにはいられない日々の中
君はクレイジーで いつも輝いていた

誰ひとり触れることの出来ない その心の深い傷から
一瞬にして嵐を巻き起こす その熱い力を呼び覚まし
相手の魂まで見透かすような 鷹のように鋭い瞳で
死ぬまで彷徨い続けるのだと 俺に教えてくれた

あぁ 俺は歩いてゆく
この灰色の街を抜けて
君の魂が夜空を照らし続けてくれる限り

小さな舟に乗り
君は海へと流されていった
俺は岸辺を走りながら やがて君の姿を見失った

目を開けたまま夢を見てる
半分死んだまま生きている
全てを投げ出してしまいたくなることもある

ゴングに救われたボクサーに 今新しい風が吹く
夜の果てへと旅を続けているただの普通の男の
答のない日々にも 陽はまた昇る
33のホーボーマンはナイスガイを蹴散らし
ルナパークを照らす放浪の星を目指し続けている

あぁ 俺は歩いてゆく
この灰色の街を抜けて
君の魂が夜空を照らし続ける限り

あぁ 俺は歩いてゆく
この灰色の街を抜けて
君は俺にとってたったひとりの友人だった

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by 山口 洋