人の想いが紡ぐもの、函館にて
2009/08/20, 17:03 | 固定リンク
8月20日 木曜日 晴れ
函館山の麓にある50年の歴史を誇るジャズ喫茶「草苑」にて、北海道ツアー開始。その昔、函館の「モボ」と「モガ」が精一杯のオシャレをして通う店だったのだ、と。
首謀者、高血圧の浜野某とはもう長い付き合い。有機農法で絶品の野菜を育てている。地元に戻って約10年。横のつながりも出来てきた。平日のライヴと云うこともあって、オーディエンスはお腹をすかしてやってくる。そんな訳で、今日は「ロックンロールプレート」が1000円で提供された。いいねぇ、こういうの。その内容を観て、実際に食してみて、オレはひっくり返った。美味すぎる。まるで「函館うまかもん市」みたいだった。オレの舌を信じてくれるなら、それぞれに絶品。こだわり抜いた逸品ゆえ、興味のある人は喰ってくれたまえ。
野菜 - panの森 http://panwithin-farm.com/
ズッキーニ、ルッコラ、バジル、イタリアンパセリ、エトセトラ。何でも美味い。本日はラタトューユ、マッシュポテト、サラダ、ミニトマトを提供。開演前にミニトマトを20個は喰ったぞ。オレ。今年は残念ながら天候不良で不作だけれど、野菜ボックスの通販もやってます。
牛肉 - おぐに牧場 tel/fax 0138--77-7615
彼が育てた牛を流通に乗せることなく、直販。本日頂いたローストビーフにも牛の名前がついていた。今日の牛の名前は「まりこ」。アイスボックスにローストビーフを入れて会場にやってきた彼は、まるで「臓器移植」のために臓器を運搬する人みたいな顔をしていた。しかし、美味かった。あんなにマイルドな牛肉は食べたことがない。
チーズ - 山田農場チーズ工房 tel/fax 0138-67-2133
ヤギを急勾配の山間部で自由放牧、飼っている牛は一頭のみ。奴らは季節に応じて、そこらじゅうに生えているものを食する。よって、チーズの味も季節によって変わる。昨日、オレが喰ったものは人生初めての味だった。ヤギと牛と人と発酵と自然のコラボレーション。すごい。
パン - roca http://score20.net
美味すぎて、形容する言葉が見つからず。
ひとつ気づいたことがある。それぞれこだわって食材を作っている連中は、顔が作っているものに似てくる。おぐに氏は「牛」みたいな顔をしているし、浜野某は出来損ないのズッキーニみたいで、山田さんは一家でチーズみたいな顔をしてる。ほんとだってば。
ライヴの話はちっとも書いてないけれど、音楽を通じて、同世代の新しい確かなリレーションが出来ていくのを観ていると、本当に嬉しい。それを嬉しそうに見守っている草苑のご夫婦の表情も美しかった。いい旅の始まりだ。
山口洋 (HEATWAVE) ソロ・アコースティック第2弾
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