I believe, again

2009/08/26, 18:44 | 固定リンク

8月26日 水曜日 晴れ 

 一仕事を終えて、ふっと時間ができたり、晩夏にさしかかったり。そんな時は急に心の隙間に風が吹いたりする。情けないけど、生まれつきの寂しがり屋だからして、こればかりは抗っても仕方ない。いつものバーに一人で出勤。心地よい音楽を聞かせてもらって、他愛のない話をしたりして、帰って寝る。やり過ごすのにも年期が必要だね。
 さぁ、曲を身体に入れておこう。そうやって譜面を観て、吐きそうになる。オレは我流で音楽を学んだので、いつまでたっても、譜面とスピーカーから流れる音楽が合致しない。無理をすれば読めないことはないのだが、目で追っているうちに、一番大事にしている「流れ」が死んでしまう。だから、「身体に入れて」しまわないと心からは演奏できない。いくつかの言葉が風景と一緒に突然心に飛び込んでくる。「baby もう泣かないで / 人の世は短い / もう二度と偽らないで / 好きなように羽ばたいてくれ // 夜が朝に変わるまで soulmates / 風が光に変わるまで soulmates // baby もう聞かないで / たいした違いはないさ/ 運命に導かれて / すべてはつながってゆく // 夜が朝に変わるまで soulmates / 風が光に変わるまで soulmates」。タイトルが「ふたりの理由」だと、書いたのが佐野さんと知って、感服。深い。参った。「ねぇ、真実を 話すことは 勇気がいるよ 誰も傷つけずに / でも、君にだけは 知ってほしい 後になって 後悔したくない」。再び小坂忠さんに感服。ソングライターという種類の人たちは紆余曲折の末に、みんな似たような道を通るのだろうか?久しく日本語の歌を聞いていなかったけれど、人生の先輩でもあるソングライターが残してくれた言葉や音楽。それはオレにとっての希望であり、光でもある。と、ここまで聞いて、頭に浮かんできた言葉は「I believe」。オレは未来を信じる。そう思いつつ、グッと来ながら音源を聞いていたら、最後に入っていたのは「people get ready」で、「I believe」と歌われていた。嘘みたいな本当の話。何だか、徹頭徹尾、参ったけど、生きてるってことは素晴らしい。
 そしてオレは意を決して、仕事場を殆ど埋め尽くしていた、バンド30年分の資料が詰まった無数の段ボールを屋根裏に運び込んだ。数ヶ月ぶりに、日々の暮らしにスペースができた。

「今の自分のすべては、自分のこれまでの思考の結果である」。仏陀


「想像力がすべてだ。それは人生でこれから引き寄せるものの予告編なのだ」。アインシュタイン
 
 オレは未来を信じる。

追伸 歌詞の無断引用、お許しを。


by 山口 洋