早春と新しい靴

2010/03/05, 19:15 | 固定リンク

3月5日 金曜日 晴れ 

 早春の公園にて。確かに春の香りがする。園児たちが屈託のない笑顔で走り回る姿をずっと観ていた。色眼鏡かもしれないが、まるでイノセントな子も居れば、既に邪気を持つ子も居る。そうか、人間社会の本質はこのトシにして既に始まっているのか、と。君たちの未来に幸多かれ。
 「人は成熟するにつれ、若くなる」と云ったのはヘルマン・ヘッセ。「昨日の僕は今日より老けていて、明日の僕は昨日よりずっと若い」と歌ったのはディラン。子供たちを観ていて、「人は成熟なんてしないけれど、気の持ちようじゃ老けもしない」と、オレは思う。
 3足目のマラソンシューズも寿命。ちょうど2ヶ月でダメになる。レースを前にして、勝負靴は何にするか随分迷った。イチかバチか、ソールの薄いレーサーモデルにするかどうか。でもソールの減り方を観れば良く分かる。オレのプロネーション(足の軸)は決して褒められたものじゃない。3足目にして、ようやく跳ぶように(あくまでもオレの中でのイメージの話)走れる靴にたどり着いたのだから、今回はそれにしよう。

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by 山口 洋