育っていくこと、富山県高岡市にて

2010/05/29, 01:30 | 固定リンク

5月29日 土曜日 曇り 

 東京から富山へ空路で移動することは、日本列島を輪切りするように移動すること。その際、槍が岳を含む、美しい日本の屋根を越え、航空機は一度、日本海上空に出て、そこから立山連峰をのぞみながら、ランディングする。札幌の丘珠空港から中標津に向かう路線と並んで、とても好きなコースのひとつ。この飛行機に乗るときだけは、僕は小学生みたいに窓際の席を取る。今日の風景、写真で是非観てね。

 富山県高岡市。田んぼの真ん中にあるカフェ・ポローニャ。初めてやってきたミュージシャンが僕。それは5年前の話。それから22回もコンサートが行われた。いきさつや詳細が知りたかったら、このblogのスーパー検索エンジンに「高岡」と入れて、検索してみてください。満員の客席。何よりも嬉しかったのが、音楽が「文化」としてこの街に根付いてきていること。静かな曲はミュージシャンを集中させてくれ、オバカな曲では騒ぐ。オーディエンスが実のところ、ライヴを作っていることを自覚しつつ、働いた尊いお金を使って参加してくれていること。それがとても嬉しかった。だって、初めて来たときにはお互いに妙な緊張感があったしね。この街、主催者、スタッフ、云うまでもなくオーディエンス。心からお礼を云いたい。ありがとう。多分、間違いなく、今年中に違う形で帰ってきます。それまで、どうかお元気で。多謝&再見。

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by 山口 洋