昭和が香る街

2010/10/31, 22:56 | 固定リンク

10月31日 日曜日 曇り 

 寅さんがフツーに泊まっていそうな、その街の「旅館」で目覚めて、主催者氏と太平洋を観ながら走った。路地を猫たちが横切り、散歩に連れられている犬たちの殆どは駄犬。表情が豊か。おそらくこの街の人たちに血統書つきの犬を「買う」という感覚はないのだろう。何が素晴らしいって、街にコンビニがない。採算が取れないのだろう。だから、まだ個人商店が元気にやっていける。「ヨロズヤ」のような店先で人々が会話を交わす。角のタバコ屋は昔、僕が親父のおつかいで「ロングピース、今日は2個ください」と云ってた店にそっくり。「しんせい」や「わかば」なんかがまだ良く売れるらしく、ちゃんとガラスケースに入ってる。街角でじいさま達は将棋に夢中。僕らは何を得て、何を失ったんだろう。

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by 山口 洋