本気のレースペース走、30キロ

2010/12/18, 18:11 | 固定リンク

12月18日 土曜日 晴れ 

 マラソンの本番まであとひと月とちょっと。今が一番身体に負荷をかけなければならない時期です。身体はまったく完璧ではないし、正直、しんどいです。中でも一番キツいのが30キロのレースペース走。読んで字の如く、30キロをレースペースで駆け抜けます。僕の経験から云って、40キロを走ると、得られるものよりもダメージの方が大きいので、これが素人にとってはマキシマムにキツい練習になります。本来なら、自分の理想のラップタイムにプラス30秒でいいのですが、それだと自分が何処までもつのか分かりません。レース本番のラップを決めるためにも、これは通過しなければならない儀式みたいなもんです。ああ、しんど。
 おそらく、30キロまではキロあたり4分40秒で走れるだろう、と。このまま完走したなら、3時間16分でゴールするのですが、そんなにマラソンは甘くないのです。実質的なハーフは30キロと云われていて、その先の12,195キロには魔物が棲んでいます。前の日にご飯をいつもの倍食べて、良く寝て、覚悟を決めて走ります。
 走ってる間はまったく愉しくありません。「俺はいったい何やってんだろ?」とか「こんなことやってて意味あんのかよ?」とかそんなことしか頭に浮かびません。でも、途中で諦めたなら、余計に自分が嫌いになるから止まる訳にはいかんのです。どうにか、こうにか2時間18分、キロあたり4分40秒以内で走り終えました。しんどかった。涙目。で、この先12,195キロをこのペースで行くのは無理だな、と。がっくし。あんなに練習したのに。二回目のマラソンで3時間切ってやるわい、と意気込んでましたが、そんなの到底無理です。でも、残念ながらそれが自分の実力。走ることは自分の器を受け入れることも教えてくれるとです。

 はてさて。新作「Speechless」。これからはみなさんに映像もお届けできると思います。愉しみに待っていてください。せっかくプレスから上がってきたので、今度のおおはた君とのツアーに持っていきます。発売日前にルール違反だとは思うけれど、東北、北海道の人たちに届けたいのです。冬は寒いしね。許してちょんまげ。

 検索したら、たくさんの人がレビューや感想を書いてくれてました。ありがとう。伝わり方は様々で、それが嬉しいです。

まずは僕の眼鏡を作ってくれている島根県の眼鏡屋さんのblog。何で島根で眼鏡を作るかって?彼の仕事が素晴らしいからです。去年、作ってもらった眼鏡があまりに素晴らしかったので、同じものを更に2本注文しています。

http://air.ap.teacup.com/shimaneya/207.html

香川県高松市にあるバー、「ラフハウス」の今城君のblog。この店のitunesにはいったいどれだけの音楽が入ってるんだろう。

http://live.ashita-sanuki.jp/e354782.html

「Speechless」のヴィジュアル全般を担当してくれたグラフィック・デザイナー、スントーさんのblog。

http://d.hatena.ne.jp/sunto_graphics/20101208?sid=167f12f95372093d

東小金井市で沖縄料理屋を営む深堀くんのblog。彼はこのアルバムを聞くために、古くてでっかい再生装置をわざわざ設置してくれたのだと、嬉しいねぇ。

http://blog.umikaji.parasite.jp/

追伸
おおはた君との「突然ふたりで北に行きたくなったのだ」ツアー、山形、弘前、函館、3公演。すべてソールドアウトになりました。師走の忙しいときに、寒いときに、みんなありがとね。ぜったい幸せにしちゃるけんね。弘前の奇人変人、僕の友人、サイトー・ヒロシが「男3人でクリスマスイブを過ごすのは人生で初めてだ」と云ったそうです。あのさ、僕もそうだっちゅーの。ここまで来たら、ホモ説でも流布するか。ひひ。

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by 山口 洋