魔界の流儀、青森県弘前市にて

2010/12/25, 19:56 | 固定リンク

12月25日 土曜日 雪 

 僕はこの文章を函館に向かう電車の中で書いている。列車は青函トンネルに入った。当然、おおはた雄一は隣の席で気絶している。僕はかつて、真冬の二月に北海道と東北をツアーしたことがある。それは人生に於いて最も過酷なツアーで、「二度とごめんだ」と誓っていたにも関わらず、また冬に北を旅していることを激しく後悔中。この厳寒の地にたくましく生きる人たちを心から尊敬します。この寒さと厳しさは人格の形成に影響すると僕は思う。それでも全公演ソールドアウト。本当に感謝します。おれたちゃ、這ってでもやり遂げるぜ。
 さて、弘前。僕らの本業は音楽で、そこで奇蹟を起こせなければタダの音楽難民。あの手、この手、引き出しの全てを使って、何とか今日しかあり得ない瞬間を作り出そうとする。多分、感じてくれたんじゃないかな。僕と雄一先生とは一回り違うけれど、来年互いに年男。なかなかのウサギコンビだと思う。二日目にして曲順はほぼ存在せず、打ち合わせもなく、その場で音楽を生み出していく。素晴らしい。やれば出来る寂しがりやのウサギ2匹。
 日付が変わり、照明が暗くなって、今日もまたケーキが運ばれてきた。大合唱。いったい何回祝ってもらうんだ、自分?そこには何故か石垣島からのプレゼントもたくさん届けられていて、まったくもう。うさぎ男は泣かないようにするのが精一杯だった。目が赤いって?うるさい。黙れ。でも、みんな、ありがとね。くーーーーっ。

キャプション
1. 魔界にておおはた先生の愛機、テスコを試奏する筆者。このギターであの演奏をブチかます先生はタダ者じゃないと思う。先生は各地のジャンク楽器屋を巡るのが日課なのだが、その行為を自ら「パトロール」と呼んでおられる。撮影-おかぴー。
2. ケツが冷えては音楽は出来ぬ。魔界の楽屋にて。撮影-おかぴーマネジャーSさん。
3. 本年2度目のバースデーケーキ。まったくもう。(すすり泣き)

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by 山口 洋