Land of music / in our soul、東京にて

2008/01/27, 22:40 | 固定リンク

1月27日 日曜日 曇り 

 この2~3年に渡って、心血を注いできた「Land of music」にまつわるもろもろ。まだトリオのツアーを残しているけれど、とりあえずは今日で区切りを迎える。
 嗚呼、それなのに。朝、目覚めた瞬間から他人の身体のようだった。節々が痛く、歩くと息切れと目眩がした。恐ろしくて熱は計れなかった。どんなに厳しいツアーでも、その間はどうにかやり切れるものなのだが、トシを取ったのか、単純にオーバーワークだったのか、理由はともあれ、とりあえず、残された体力と精神力の中からすべてを出し切るしかなかった。
 しかし、バンドとスタッフは素晴らしかった。俺がパフォーマンスし易い状況を作ることに全力を尽くしてくれた。沢山の人々が、映像だったり、写真だったり、物販だったり、ほぼ自主的に働いてくれていた。俺は楽屋で覚悟を決めた。内容は秘密だけど。

 ステージに上がった。想いのこもった照明を浴びて、考えられないくらいの汗が吹き出してくる。つまり熱は下がっていった。観客も、それぞれにいい顔をしていた。本当に人の数だけ、いろんな表情があった。エネルギーを吐き出して、受け取った人がいて、俺たちはまたそれを受け取る。それが循環し始めた。フロウが出来たら、後はそれに運ばれていくだけだ。「Land of music」。今更だけれど、それは一人でなし得ることではない。沢山の人間の想いが幾重にも重なり合って、それは「場所」になる。この寒い日に足を運んでくれて、本当にありがとう。何かを受け取ってくれたかい?俺はこのツアーで沢山の「gift」を受け取ったよ。少し休んだら、次の「場所」を目指して歩き始めます。ありがとう、東京。多謝&再見。

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by 山口 洋