遠くに或りて、想うもの

2008/01/22, 17:08 | 固定リンク

1月22日 火曜日 曇り 移動日 

 移動日です。メンバー、スタッフ共々ツアーバスで我が故郷に向かったのですが、遅刻をしないのが特技の俺様が、見事に起きれませんでした。うちの枕はとある人物から頂いた、そりゃーもう「おふとんの国」で最高級の寝心地を約束してくれるスグレモノなのです。若かりし頃、世界中の安宿を渡り歩いていた俺は、乗り物で眠れない代わりに、どんな不潔なベッドでも眠れるっちゅー、旅人として当たり前の技量を誇っていたのですが、例の枕の出現以来、ホテルのそれでは眠れなくなってしまったとです。情けな。かといって、某歌手みたに「マイ・枕」を持ち歩くのはかったるいし、「あの寝心地」を今更捨てることも出来ず、to be or not to beです。 

 な、訳で、一人寂しく、新幹線移動の刑です。イアン・ギランみたいに歌えなければ、テノール歌手でもないのですが、車内の乾燥具合は大敵です。渡辺圭一は某曲でコーラスっちゅーか、雄叫びを上げただけで、声が日に日に枯れています。新幹線にグラサン・マスク男。我ながら、異様な光景だったので、一枚撮影しました。

 車窓は見慣れた景色に変わっていきます。「想えば遠くに来たものだ」と故郷が近づくにつれ、思います。明日は都合をつけて、みんな来んですか?最近、俺には妙な予知能力があるとです。音楽とは「未知の未来へと想像力を飛ばしながら、向かうこと」なので、そういう能力が自然に身に付いたのかもしれません。現実が厳しかったとしても、実りある未来をイマジンしてみる。そうすると、ほぼそれに近い状況が生まれるのです。大事なことは、それが実現した時に、「ありがとう」と云う気持ちを忘れないことだ、と俺は思います。

 はてさて。the Rising。楽しんでくれてますか?内容に関する感想があったら、スタッフにも聞かせてやりたいので、是非。じゃあ、九州のみんな。明日会おうね。俺は今夜、魚を誘って、「九州の魚」を喰うべきか、「もつ鍋」を喰うべきか、考えています。

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by 山口 洋