虹とマディー・ウォータース、山形県山形市にて

2010/12/23, 19:40 | 固定リンク

12月23日 木曜日 曇り 

 「とつぜん二人で北に行きたくなったのだ」ツアー初日。
 男二匹で東北道をひた走る。行く先に何度も虹が浮かんでは消えた。互いに生まれて初めて、虹のアーチをくぐった。そのとき、車の中にはマディー・ウォータースが流れていた。虹とマディー・ウォータース。悪くなかったよ。こりゃぁ、いろんな意味でとんでもない旅になるなぁ、と。
 山形の会場には愛が満ちていた。だから、僕らは音楽に没入するサルのように、ただひたすらに演奏した。実を云うと、この文章を僕は弘前で書いているのだが、もはや詳細を覚えてはいないのだ。それだけ「無」だったんだろうし、この旅が過酷なんだろうし、愛に満ちていたんだと思う。ほっこりとした感触だけが胸の中にある。ちょっと早い誕生日まで祝ってくれて、ありがとう。僕らを呼ぶために骨を折ってくれたみなさん。本当にありがとう。bronco、また一緒に演奏しよう。寒い分だけ、人の心の優しさが身に染みたよ。また会う日まで、どうかみんな元気でね。
 新作、「speechless」沢山の人が手にしてくれて、嬉しかった。みんなの日々に響きますように。

追伸
横浜から僕にプレゼントを持ってきてくれたYさん。伝言があります。このサイトあてにメールください。4649。

キャプション
1. 熱唱するおおはた先生。日に日に壊れていった先生のまだマトモだった頃の写真。
2. 満員に膨れ上がったtarjiで盛り上がるオーディエンス
3. アンコールで突然運ばれてきたケーキに落涙を隠すために、すかさず写真を撮るの巻。

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by 山口 洋