夕立ち
2008/07/31, 11:58 | 固定リンク
7月31日 水曜日 晴れ
すべてを洗い流すような激しい夕立ちが降っています。静かに音楽に向き合ってみようと、ギターを都会から送ったら、クール宅急便で届きました。なるべく陽に当たらないように、とは云ったけれど、冷蔵庫に入れてくれ、と頼んだ覚えはないんだけど。
疲弊
2008/07/27, 16:32 | 固定リンク
7月27日 日曜日 晴れ
さきほど、サントラの追加オファー分を完成させて、音楽は映像の編集スタジオへ旅だっていきました。いつもながら、細海先生の仕事っぷりは絶大なものでした。仕事場で唸っている時に、監督さんが「八竹(絶品!)」の鮨を持って、激励に来てくださいました。新しい出会いに感謝しています。ところで、彼女の車から犬が三匹、前触れもなく下りてきて、犬猫好きの俺としてはかなり心がグラグラに揺れたのですが、新しい犬とは出会うまで辛抱しようと思っています。くーーーーーーーーっ。
この二月ほどを顧みてみると、凄まじい日々ではありました。永遠に終わらないジェットコースターで、乱高下を繰り返しているような。ここを切り抜けて、またひとつタフにはなったのですが、さすがに疲れました。なので、ギターを持って、何処かへちょっとだけ
消えようと思っています。8月にはまたいろんなシチュエーションでのライヴがあります。その会場で皆さんに会えるのを楽しみにしています。その前に「髪切れ、自分!」とさっき鏡を見て、そう思いました。かなり前衛的にマッド・サイエンティスト化しています。昨日は亡父の誕生日だったのですが、あまりにも髪型が似ていて、苦笑しました。それでは、また。多謝&再見。
追伸
写真は、ニセコ、江ノ島、八重山です。ひと月の間にこの国を北から南まで行ってたってことすね。ちょっと、狂ってる、とは思います。
怪傑魚先生現わる
2008/07/25, 19:51 | 固定リンク
7月25日 金曜日 晴れ
くだんのサントラ。オファーと表現欲求との狭間で試行錯誤しているうちに、轍にはまってしまったようです。そんな時、大いなる力を発揮してくれるのが、怪傑魚大先生。僕の集中力は大したものだ、と自分でも思うけれど、甚だ持続力に欠けます。そこに行くと、先生の「持続する集中力」は僕の及びもつかない領域に達しています。僕らのバンドは主観と客観を繰り返すことが出来るとです。彼が考えてくれている間、僕は脳味噌をオフにすることができます。そして新鮮な耳でまた作業に復帰するとです。彼は僕の涙目の訴えに、ツアー中にも関わらず最終の新幹線で帰ってきてくれて、おそらく今日は不眠不休で音楽に向かい合ってくれるはずです。一人の才能溢れる人間と長くつき合うこと。それは相手にとっても大変な時期があったことは間違いないのだけれど、風雪を超えて、一緒にやってきて良かったなぁ、と思うのです。ありがとう。
笛吹き親父
2008/07/23, 22:34 | 固定リンク
7月23日 水曜日 晴れ
さぁ、山の家に戻って、音楽を作るぞ、と勇んでいたら、某ドラマを編集中の監督さん(素晴らしい女性)から呼び出し。重要なシーンに、作ったものがテンポが速すぎてアジャストしない、と。俺たちは映像を一切見ることなく作ったので、こういうことも起こりうる。編集スタジオで、そのシーンを見せてもらった。なるほど、宇津井健さん迫真の演技。帰りしな、彼の表情が離れなくなって、やがてアイデアが湧いてきた。それは彼の表情とは似ても似つかない音楽なのだが、多分ハマると思う。こういうリレーションも、なかなか愉しい。それにしても、テレビの世界はバジェットや、締め切りや、視聴率戦争、エトセトラ。過酷だ。
問題は、メインの楽器が笛ってことだった。俺、笛苦手なんである。半分涙目になりながら、延々と吹いた。宇津井さんの表情を思い浮かべながら。なかなかシュールな体験だった。
脱皮
2008/07/20, 15:14 | 固定リンク
7月20日 日曜日 良く晴れた日
良く晴れた日曜日。俺は車を洗った。こいつは文句のひとつも云わず、壊れることもなく、俺を日本全国に運んでくれる。いわば、相棒だ。ツアーが一段落すると、感謝の気持ちを込めて、整備をする。そうすると不具合も見つかる。できるだけ早いうちに、治してやる。そうやって互いの理解は深まる。バンドの時は違うけれど、富山の薬売りと寅さんの中間のようなソロのツアーはこいつが居てくれなきゃ、何もできない。
長い旅に出ていた間、もうひとつの相棒、グレッチを「初めて」リペアに出していた。常日頃から、大切に使ってきたんだけれど、数十年に渡る酷使に、彼女は悲鳴を上げていた。その治療を任せられる人物にも出会わなかった。でも、友人の紹介で、その道のスペシャリストを見つけた。匠の技で、完璧なまでに、彼女はladyになって帰ってきた。たくさん、心を込めて、弾いてあげよう。嬉しかった。
同じように、自分にもメインテナンスは必要だった。あまりにも酷使しすぎていた。仕方がなかったとはいえ、それは無茶だ。そう思い至った時、背中の皮がむけはじめていることに気づいた。名実ともに、脱皮の時期なんだと、思う。
「道」
2008/07/19, 03:23 | 固定リンク
7月19日 土曜日 晴れ
竹馬の友、と云うか、気恥ずかしいからあんまりこんな言葉を使いたくないんだけれど、無二の親友である絵描きの友人の個展を観に、銀座まで行った。
ここに何度か書いたかもしれないが、14歳の誕生日に、俺は奴からギターを習った。俺は奴に絵を伝えた。互いの才能はあっという間に交錯して、俺はミュージシャンに、奴は絵描きになった。親友とは云ってみるものの、奴とは3年に一回くらいしか会わない。でも、それでいいのだ。会わなかった時間の空白は互いの作品が埋める。会っても、はずむ話もない。けれど、互いに無言で励まし合って、ここまで来たんだと思う。奴はいつも「日常の中の永遠」を追い求めているように俺には見える。このまま行くと、お前、仙人になるしかないぜ、と余計な心配をしていたのだが、今日観た作品は、人間の醜さやエロス、灰汁、暴力性、危うさ、エトセトラ。そのような要素まで内包しているように、俺は感じた。強い力をもらった。自分の中の暴力性や危うさ。それをしっかりと見つめたときに、生まれてくる包容力がある。面倒臭いと云われようと、俺はそのような人物で居たい。
当たり前だけれど、奴の絵が持つ筆致。それは写真には写らなかった。すまん。是非、多くの人に足を運んで欲しいと、思ったが、今日が最終日だった。すまん、アゲイン。でも、生きていて、作り続けてさえいりゃ、また道が交わるときがくるさ。ありがとう、向井。来月、酒を抱えて、遊びにいくぜ。
追伸
普段、このサイトの掲示板に何が書かれようとも、人々には自浄していく力があると信じているので、自由な場であるためにも、反応しないことにしているのですが、「heatwave無期限活動停止」なんてことを書かれた日にゃ、根も葉もないデマは困るので、「きっぱりと」否定しておきます。俺はもうすぐ創作活動に入ると思います。来年はバンド結成30周年を迎えます。それを祝うかどうか、まだ決めてはいないけれど、新しい音楽に向かいたいと、身体の芯と魂がそう申しております。奴がキャンパスに向かい続けるように、僕は音楽に向かい続けます。そこんとこ、よろしく。
白樺からさとうきびまで
2008/07/16, 18:36 | 固定リンク
7月16日 水曜日 晴れ
ご無沙汰す。
沖縄から海沿いの仕事場に戻りました。海からの湿った風が日焼けした肌を撫でてくれます。偉大なるナミィおばあ88歳の歌が流れています。約3週間に渡って、北海道から沖縄まで、リクオと二人で駆け抜けました。多くはここに書きたくないのだけれど、僕の人生の中でも、間違いなく重要な旅になると思います。
一度たりとも同じ演奏をしない(できない)「the hobo jungle tour」、昨日の沖縄公演を持って、すべて終了しました。札幌、旭川、新潟、郡山、いわき、金沢、高岡、東小金井、白石、入間、吉祥寺、広島、大阪、近江八幡、名古屋、札幌、函館、弘前、長野、飛騨高山、京都、加古川、豊橋、石垣島、宮古島、沖縄本島。全31公演。関わってくれた人々、尽力してくれた人々、足を運んでくれた人々に心から感謝します。本当にありがとう。云うまでもなく、リクオ。ありがとう。
少し休んだら、新しい音楽に向かいます。多謝&再見。
山口洋 (HEATWAVE) ソロ・アコースティック第2弾
『Live at Cafè Milton』
山口洋 ソロアルバム
『made in Aso』
HEATWAVE 2DVDs+2CDs+1BOOK
『land of music ¨the Rising¨』
HEATWAVE ニューアルバム
『land of music』
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1998年2月〜2005年9月