フントーするミドルエイジ

2005/10/09, 23:20 | 固定リンク

10月9日 日曜日 曇り 

 埼玉県川越市。この街が小江戸と呼ばれていることなんてツユ知らず。でも実際足を運んでみるといい街なのだった。ガキの頃の記憶。俺は久留米って街にダブらせてたんだけど、鍋持って、豆腐買いに行ったっけなぁ、とか。古き良き町並みがそのまま残されている。何の根拠もないんだけど、多分街道沿いの宿場町なんだと思う。いろんな想いを抱えて、いざ江戸に到着する前の最後の宿場っちゅーか。
 今日はその古い家並の中にある歴史ある小屋、鶴川座にて、ピアノ中年リクオと鶴川座スタッフの主催によるイベント。単純にいい祭りだったなぁ。いい小屋の響きだったなぁ。それは客席の笑顔が証明してた。人々が暮らしてる街があって、音楽があって、祭りがあって、笑顔がある。たったそれだけの事なんだけど、それを見つける事すらこの国ではひどく苦労する。リクオやスタッフがどれだけフントーしたかって事も、何となくだけど知っている。ミュージシャンって輩はそういうエネルギーに引っぱられるもので、誰ひとりとして、自分のエゴを押し通す者は居なかった。新しい友人も沢山できたし、旧友とも再会したし、何にせよ、演奏してるのがとても楽しかった。彼等が蒔いた種はいろんな風に勝手に繋がって行って、どこかで思いがけない花を咲かせるはずだよ。ありがとう、心から。多謝&再見。

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by 山口 洋