complete unkown

2005/12/01, 16:25 | 固定リンク

12月1日 木曜日 曇り 

 ソング・ライターとしての日々を久しぶりに取り戻している。書くと格好良いけど、そんなに麗しいものでもなく。いろんな景色がグルングルンに頭の中をめぐる。想像しては破壊する。自分の軸がブレていると、思いっきり他人を巻き込んでしまったりして、自己嫌悪に陥る。こんな時は人に会うべきではない。公園に行く。とある三毛猫の凛々しさに心奪われる。しばし、観察し、会話する。彼は確かに「welcome back」と云った。「welcome back?」、「what do you mean?」壊れた英語で会話を続ける。家に帰ってピアノを弾く。ん?出来た。でも何処かでこのメロディーを聞いたことがある気もする。ままよ。このまま放置しておこう。通りで誰かが「月」について会話しているのを聞いた。頭の中に架空の月がぐるんぐるんに廻りだす。一瞬、俺は狂ってのか?と思ったが、いやそんなことはない、と思い直し、家にとって返して、何故か魚が随分前に俺にくれたデモの上に某嬢との書きかけの歌を歌ってみる。どうして、彼の曲の上に歌わなきゃいかんのか、自分でも分からん。でも、そうでなきゃいかん、ともう一人の俺が云う。出来上がったものは、遥かに可能性を感じるものだった。興奮するけど、ちょっと怖い。その月は欠けた上に汚れているのに、とてもきれいだ。こんな曲を書きたい、とか、書かなきゃいかん、とか、そんな想いに引っぱられて書いている訳じゃない。殆ど無意識に、出さないと頭がヘンになりそうだから出しているだけで。ひとつの断片が次の断片を呼び起こす。その流れに身を任せている。

img05120001_1
by 山口 洋