2005/12/20, 23:56 | 固定リンク

12月20日 火曜日 晴れ 

 夕刻。新宿にて「SWITCH」の取材。話のテーマが「道」あるいは「路」、はたまた「未知」についてのものだったので、楽しかった。呼んでくれて、ありがとう。人と会話することによって再確認できるものがある。「道」は大げさに云えば、自分の人生のテーマでもあるわけで。カメラマン氏の撮影の方法も、俺には斬新なものだった。願わくば、俺が撮影してる氏を撮影したかった。
 夜、事務所でその長と久しぶりに話した。彼はとても頭の回転が早い人物で、いつも会話はすぐに終わる。自分の興味のある方向に、誰よりも突進するって意味ではミュージシャンよりもアーティスティックな人でもある。俺が今までマネージメントに求めていたのは、音楽やそれにまつわるもろもろの事には全力を尽くすし、責任を持ってそれらをまっとうするけれど、音楽をどうやって人に広めていくのかって分野に於いて、まるで才能がないので、助言、助力して欲しいって事だった。でも彼との会話の中で、この時代、その部分も含めて、責任を持って自分たちでやり抜くことでしかないって事が理解できたからして、目の前のモヤモヤしてたものが晴れてすっきりした。今までだって、責任を回避してたとは思わない。ただ、自分の中にはややこしい共同幻想のようなものがあって(21世紀のヒッピー的なやり方を模索してた)、強力なエゴがある割には、全員の意見をまんべんなく聞いて、目標を設定してたようなところがあった。それが結果的にバンドを混乱に導いていたのも事実。強力なリーダーシップを持つ人間になりたいと、ツユ思わないけれど、俺は違った意味で「男41にして立とう」と思う。それが結果的にバンドの音楽を素晴らしいものにするだろう。何処に辿り着くのか不明な「道」の中途に居ることを、一生楽しんでいたいと、俺は思う。ありがとう。take it easy!

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by 山口 洋