旅路の果て

2006/01/20, 23:04 | 固定リンク

1月20日 金曜日 天候不明 

 昨日までの2日間。ソファーの上にて、冬山に登るようないでたちで、ただ屍と化していた。ヒドい風邪をひいていたから、レコーディングをキャンセルせざるを得なかった。
 ようやくスタジオワークに復帰。第一クールも残すところ、あと二日。今回、アルバム制作にあたって、一年と云う長い期間を設けたのには訳がある。作業の過程で出てくるアイデア、つまり副産物のようなものも、全て試してみることにしたのだ。リズムトラックを録り終えてからは、ほぼ全ての時間が俺と魚のあーでもない、こーでもないと云う試行錯誤に費やされる。この二人組は敢えて、伝家の宝刀を抜こうとしない。いつも突拍子もないところから、新しい音楽の可能性を探ろうとする。突破しようとする。それがいいのか、悪いのか不明だけれど、行き着く先が分かっているのなら、音楽の冒険をする意味をあまり感じない。 
 今日、取り組んでいたデモにはリズムが入っていなかった。しかし、二人の頭の中には「明確に」リズムが鳴っていた。慌てて、池畑兄に連絡するも、忙しくて時間が取れなかった。止むをえん。叩くか。こうして、二人はドラムとベースをとっかえひっかえ演奏して、謎のリズムトラックをゲットした。
 第一クールの冒険はもうすぐ終わります。今までの自分たちとは違う、新しい地平に立っている、確かな手応えがあります。3月頃には無料配信やマキシ・シングルのような形で皆さんに届けられると思います。楽しみにしていて下さい。

追伸
 ドラムセットがなくて、困っていた我々に、栃木さんが「てきとーに見繕って、持っていって下さい」と大事なセットを貸してくれました。ありがとう。いい音でした。

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by 山口 洋